令和元年のゴールデンウィークは、前半は雨で、その前半にキャンプしているので雨キャンプだったのですが、全日程雨だったわけではなく、雨がやんだ日もありました。
雨の日に作っているキャンプ飯が前記事のローストサーモンとバターライスで、雨上がりに作ったキャンプ飯が、この記事で紹介するチャックステーキとガーリックライスでした。
チャックステーキ。
なんか特別な牛肉を使った豪華なステーキに思えるでしょ?
単なる牛肩ロースです(笑)
牛肩ロースを、英語で「チャックロール」と言ったり「チャックアイ」とか言ったりするのですよ。
リブアイに対抗して(笑)
使っているお肉も国産ではない、確かオージービーフだと思うのですが、なので、牛肩ロースステーキと呼ばず、チャックステーキにしようという姑息な考えだったりします。
600グラムくらいあったはず。
牛肩ロース(チャックロール)
そんなことはどうでもよくて、
チャックロール(牛肩ロース)ですが、これは、どこでも手に入るお肉で、
特に、スーパーの精肉コーナーにある「ステーキ肉」は、ほぼ、この牛肩ロース(チャックロール)です。
それはなぜか?
牛肩ロース(チャックロール)が、言い方悪いですが、クズ肉だから(笑)
言い過ぎなんですが、端的にいうとそうなります。
上等なお肉じゃないから量販店にあるわけで。
和牛とかでも同じです。だいたい、精肉コーナーにあるのは牛肩ロース(チャックロール)。
サーロインとかも、和牛外国産問わず、上等じゃないやつばかりで、だから、スーパーなどで気軽に手に入るわけです。
じゃあ、上等なお肉はどこにあるの?って話なんですが、そういう上等な部位のお肉は高級レストランやホテルなどが仕入れるわけで、一般ピープルは安価で手軽に手に入る部位を食べる、と。
たまに、リブアイ(リブロース)のステーキ肉とかもありますが、それはたまたま、宣伝の目玉にするためとかで、なので、いつもあるわけじゃないですよね。
デ、
すき焼き用とかの薄切りから焼肉用と称するものまで、ほぼ、牛肩ロース(チャックロール)なわけで、それよりも肉質の劣るウデやらモモとかしかスーパーでは買えないのですワ。
それで十分なんですけどね(笑)
牛肩ロースは切りにくいし食べにくい
牛肩ロース(チャックロール)をステーキとして食べる場合なんですが、肩ロースというくらいなので、肩に近い部位なんですが、人間もそうですが、肩って関節があって自由に動かせる場所ですよね。
なので、
牛肩ロース(チャックロール)は、肉の繊維があっちゃこっちゃしていて、スジがたくさんあって、肉の方向がバラバラという意味なんですが、このために、調理後は切りにくいし、食べにくくもあるお肉だったりします。
肉には繊維があって、ステーキなどは、その繊維に対し垂直に切って食べるとよく噛み切れて食べやすいのですが、これがバラバラなので、今までキレイに切れていたのに、繊維に平行にナイフをいれなきゃな場合とかあって、「切れないじゃん」とかよくなります。
また、牛肩ロース(チャックロール)のスジは、固いやつもあれば柔らかいものもあるので、焼いている最中にお肉の塊が分離したりして、そのため、予め、スジから分離させて別々に焼いたりもするのですが、知らないと、ひっくり返そうという時にバラバラになって慌てたりします。
そういう部位が牛肩ロース(チャックロール)。
牛肩ロースは美味しい
でも、美味しいお肉なんですよ。
お肉の特性を知って調理すると。
あのステーキ好きなアメリカ人も、リブアイ派とチャックアイ派がいるくらいですから。チャックアイ(牛肩ロース)は安価ってのもあると思いますが。
やはり、ポットローストやプルドビーフとかにして、じっくり火を通してホロホロなお肉を食べるのに適しているとは思いますが、ステーキでも十分に美味しいです。
そんな牛肩ロース(チャックロール)ステーキをメインにしたキャンプ飯記事です。
雨上がりのキャンプ飯の工程
そんなこんなで、
前段が長くなりましたが、雨上がりのキャンプ飯作りの工程をタイムライン的に、この順序でやったという風に書いていきます。
基本的に、レシピ記事ではないので、分量とかすべて適当です(笑)
炭火をおこす
焚き火台で小枝を燃やして炭に火を付けます。
そのまま焚き火料理すればって話なんですが、鉄フライパンとかで焼くわけではないので、炭火の方が火力とか手間とか考えると便利だな、と。
ぶっちゃけ、炭火ステーキにしたかったッス(笑)
飯盒でガーリックライスを作る
ガーリックライスを飯盒で作るのですが、使用する飯盒は、東ドイツ軍メスキットな飯盒です。
ベルリンの壁が崩壊し冷戦が終わった直後は、もう叩き売られてましたよねぇ、こいつ。
ドイツ軍飯盒は、西ドイツタイプが有名ですが、この東ドイツ軍タイプとは、色々と違いがあって面白いのですが、本題と関係ないので端折ります。
意味不明な東ドイツ軍飯盒で、前期と後期がちゃんぽんされたやつ。適当に組み合わせたのだろうか?チープさ満載で、飯盒は、やはり、日本のロ号飯盒(兵式飯盒)が最強だな、と思う今日このごろ。
調理器具として見ると優秀なドイツ軍タイプの飯盒ではあります。
東ドイツ軍飯盒の中蓋で調理する
ガーリックライスは、東ドイツ軍飯盒の中蓋(兵式飯盒でいうとことの掛子)で調理するので、
これは、ご飯1合くらいでいいやと思ったからなんですが、飯盒本体もステーキ調理に使うので中蓋調理になっています。
だから、今回は東ドイツ軍飯盒をセレクトしているわけです。
スペイン米を使う
使っているお米はスペイン米です。
パエリア用に買ったやつが、まだ余っているので、それを消費するためです。
ご飯(白飯)はですね、それ自体で食べる場合は、日本米(ジャポニカ米)が世界最高で最強です。
スペイン米なので、そのままだとアレなのでガーリックライスにしているのです。
なので、「炊く」というより「煮る」調理してます。
オリーブオイルでニンニクを炒める
東ドイツ軍飯盒の中蓋にオリーブオイルを多めに注ぎ、そこにみじん切りしたニンニクを放り込みます。
こいつを火にかけてニンニクの香りを出していきます。
パスタのペペロンチーノの最初と同じ(笑)
ちなみに、
ガーリックライスを作る東ドイツ軍飯盒の熱源はアルコールストーブです。
スウェーデン軍のSVEA。
でかいんだよなぁ。
スペイン米を投入し水を入れる
いい感じにニンニクの香りがオリーブオイルに移ったら、スペイン米を投入します。
軽く炒めます。
軽く炒めたら、水を入れます。
適当な量です。
炊くのではなく煮るので、あとで味見して水が足りないようなら足せばいいだけなので楽勝です。
どうにでもなります。
日本米(ジャポニカ米)使って炊くのなら、
もっと、ちゃんとやりますけどね(笑)
上蓋をして煮る
水を入れたら、東ドイツ軍飯盒の上蓋をして煮ます。
アルコールストーブの火力は中火から中弱火です。
あとは煮えるのを待つだけなので、その間、他の工程を行います。
ポテトをグリルする
付け合せにはポテト(じゃがいも)とパプリカを用意しており、パプリカはすぐに焼けるので、時間のかかるポテト(じゃがいも)を焚き火台でグリルします。
ジャガイモの皮はそのままでいいです。
ポテト(じゃがいも)のグリルは時間がかかるので、ご飯の次に始めます。
ご飯準備よりも先でもいいくらい。
チャックステーキを焼く
お肉に下味を付ける
チャックロール(牛肩ロース)に下味を付けるのですが、これは、バーベキューでは基本中の基本な「SPG」だけです。
エスピージーです。
ソルト(塩)、ペッパー(コショウ)、ガーリック(ニンニク)の頭文字でSPG。
適当に裏表にまぶします(笑)
焚き火台の炭火でグリル
下味を付けたチャックロール(牛肩ロース)を炭火でグリルします。
グリルなので網焼きです。
つうか、網焼き調理を英語でグリルと言うので、グリルって付く料理は網焼きしてないと意味不明になります。
それなりの厚さあるので、両面しっかりと焼きます。
厚みがあるので、火が通り過ぎるということはありません。
側面もグリルします。
ミディアムレアが好きなので、その焼き加減になるようグリルしています。
片面5分くらい?
アウトドア料理(野外料理)なので、環境にもよるので、屋内で焼く、グリルする、場合より曖昧になる焼き時間なので、焼きつつお肉の状態を確認してグリルしましょう。
お肉を休ませる
自分の好みの焼き加減になったら、肉汁を落ち着かせるために、お肉を休ませます。
屋内調理やバーベキューなどでは、アルミホイルを使ってお肉を休ませるのですが、キャンプ飯なので、面倒くさいので、東ドイツ軍飯盒の本体を使いました。
このまま火にかけるとローストビーフになるんですが(笑)
飯盒の中に入れて、お肉を休ませます。
お肉を休ませるために東ドイツ軍飯盒本体を使っています。上蓋も使います。
なので、
ガーリックライスは、まな板を上蓋の代りにして蒸らしています。
パプリカを焼く
お肉も休ませている、ガーリックライスもほぼ出来上がり、な状態で、すぐに焼けるパプリカをグリルします。
目を離すと、まっ黒焦げになるので、サクサクやりましょう。
ガーリックライスの出来を確認する
パプリカを焼いているタイミングで、ガーリックライスの出来具合を確認しています。
ちょいと硬かったので、つうか、まだ芯が残っていたので、水追加して、さらに煮ていますが、
それは内緒。
ステーキソースを作る
10分ほどお肉を休ませたあと、取り出します。
お肉を休ませていた間に出てきた肉汁が東ドイツ軍飯盒の中に溜まっているので、こぼさないように注意します。
この肉汁とバターでステーキソースを作ります。
お醤油とレモン汁あれば完璧です。
焚き火台でバターを溶かしてまぜるだけ。
これで、調理自体は完了です。
あとは、
食べるだけ!
盛り付けてステーキを切ってみる
出来上がったチャックステーキ、グリルしたポテト(じゃがいも)とパプリカを盛り付けます。
まな板の上になんですけどね(笑)
盛り付けるというか、ただ、置いただけ。
デ、
チャックステーキを切ります。
ミディアムレアにはなっていました。
が、
個人的には、「ロゼ」なミディアムレアが好きなので、もう少しグリルしても良かったです。
もう、
見た目からして、
ローストビーフ(笑)
難しいんですよねぇ。
一番分厚い箇所に合わせて焼くと、それより薄い箇所は焼き過ぎになるし、逆にすると、一番分厚い箇所の火の通りが弱くなるし。
だから、
ステーキ肉って、基本的に同じ厚さに加工されて売られてるんですよ。
マ、これはこれでいっか、と。
食べる
キャンプ飯なので、切ったステーキは手で食べます。
いや、早く食べたかったので。
濃厚なバターソースにミディアムレアなチャックステーキが良く合いました。
ガーリックライスもニンニクの香りが最高で美味しかったです。
ポテト(じゃがいも)もホクホクで、パプリカはグリルして甘みがましてジューシーで、
全部美味しかったです。
が、
チャックステーキは、
やはり、
切りにくく、故に食べにくかったッス(笑)
チャックステーキとガーリックライスの動画版
というような工程の動画は以下になります。
最後に
外で食べるご飯は、とても美味しいです。
雨の中でも、雨上がりでも。
そして、チャックロール(牛肩ロース)は、やはり、切りにくく食べにくいなぁと。
牛肉ステーキなら、リブアイ、テンダーロイン、ピッカーニャあたりが最高ですね。
あ、
1ポンド超えのTボーンステーキが2枚残っていたなぁ。
今度は、それを焼こう。
ってなことで。