飯盒といえば日本では、そら豆型の兵式飯盒がポピュラーですが、丸いやつもあれば四角いやつもあって、国により軍隊で使う飯盒は色々だったりします。
ドイツ軍の飯盒は、旧東西ドイツ時代から、日本の兵式飯盒と同じ3つのパーツから構成されていて、飯盒本体、飯盒の蓋、そして中蓋(日本の兵式飯盒だと掛子だっけ)があります。
ドイツ軍(旧東西ドイツ軍含む)の飯盒の蓋にはハンドルが付いていて、フライパンになるので、かつ、中蓋もあるので、野外で料理する場合には重宝します。
基本、これだけで、一人用、つまりソロ用なら、焼く、煮る、蒸す、炒める、茹でる、炊く、天火が全部出来る優秀なメスキットだったりします。
日本の兵式飯盒も出来ますが、蓋にハンドル(取っ手)がないので自作して加えたりする必要があるので、調理器具として見るとドイツ軍のやつが優秀です。
が、日本の兵式飯盒は炊飯に特化しているので、日本人向けだったりします。
そして、日本の兵式飯盒は、ドイツ軍や他の欧州飯盒よりも大きいので、何かと便利だったりもします。
甲乙つけがたい!
そら豆型飯盒と丸い飯盒
そんなことはどうでもよくて、
野外でチャーシュー麺を食べたくなったので、ラーメンは、インスタントな袋ラーメンの「うまかっちゃん」ですが、チャーシューはローストして作りました。
安価で費用対効果抜群な豚もも肉のチャーシューです。
「うまかっちゃん」って、たまに、急に、食べたくなるんですよ。
デ、
そら豆型飯盒な東ドイツ軍飯盒でチャーシューを作り、丸い飯盒なチェコ軍飯盒(チェコ軍メスキット)でラーメンを作りました。
ぶっちゃけ、
東ドイツ軍飯盒だけでチャーシューもラーメンも作れるのですが、
ラーメンを丸い容器で食べたかったのでチェコ軍飯盒を使った、
というのは内緒。
作り方
チャーシューを作る
豚もも肉の下処理
用意した豚もも肉の両サイドをカットし柵にします。
そのままでもいいのですが、カットした脂身(ラード)を使うし、そのままだと東ドイツ軍飯盒に入りきれないので両端カットしています。
そのあと、塩コショーで下味付けしておきます。
豚もも肉を焼く
アルコールストーブで熱した飯盒の蓋の上に切り取った脂身を載せ、油を出します。
その後、豚もも肉の四面を焼きます。
これくらいの大きさだと、焼いたほうが形が崩れないためです。
これよりでかいと、タコ糸とかで縛って成形したりしますが、焼いて安定させる。
マ、
これよりでかいと、飯盒で調理できないんですが(笑)
豚もも肉をローストする
飯盒はオーブンにもなるので、飯盒の中に入れてローストします。
オーブンって日本語だと天火。
水を張ったトレイも入れます。
軽く蒸すために。
これやると、出来上がりがしっとりします。
蓋付きグリルを使うアメリカンバーベキューだと、基本的なテクニックのひとつですね。
蓋をして10分くらいローストします。
10分後、取り出します。
豚もも肉を焼いた油はあとで使う
飯盒の蓋で豚もも肉を焼いた際にのこる油は、これは、あとで使うので別容器に移しておきます。
下味を付けた豚もも肉のダシが効いた、いい感じのラーメン用オイルになっているので、あとでラーメンに入れるためです。
こういう時に、飯盒の中蓋があると便利なんですよ。
別の容器が必要ないので。
ちなみに、
東ドイツ軍飯盒の中蓋にはハンドルが付いています。年代で形が違いますが。
西ドイツ軍(現在の統一ドイツ軍もかな)のやつは、中蓋にはハンドルが付いてなくて、外蓋のハンドルに差し込むような切れ込みがあります。
出来は西ドイツ軍(現在のドイツ軍)の方が百倍いいです(笑)
東ドイツ軍飯盒は、とにかくチープ!
豚もも肉チャーシューを切る
美味しく食べたかったら、ラーメンに入れる直前に切った方がいいのですが、ラーメン屋さんでもないし、ラーメン作る前に切っても全然問題ないです。
しっとりして、ジューシーな、豚もも肉なので赤身の淡白なチャーシューになってます。
豚バラ肉を使う場合は、ローストよりも焼いたあと蒸した方が柔らかくてトロトロなチャーシューになります。飯盒で楽勝で蒸し料理も出来ますから。
これでチャーシューの準備完了です。
ラーメンを作る
うまかっちゃん
インスタントな袋ラーメンの「うまかっちゃん」ですが、チェコ軍飯盒(チェコ軍メスキット)の中に、袋麺はきれいに収まります。
サッポロ一番でも麺達でも。
自宅で作るようにらーめんを作る
袋麺なので、作り方もクソもないです。
普段どおりに作ります。
お湯を沸かし、麺を入れ、スープや調味油を入れるだけ。
これでラーメンの準備も完了。
チャーシューとかを盛り付ける
出来上がったラーメンにチャーシュー、豚もも肉を焼いた油、ネギを入れて盛り付けます。
これで完成!
豚もも肉チャーシュー麺の作り方動画版
というような工程の動画は以下になります。
最後に
チャーシューを作ったあとに、チャーシューを作った東ドイツ軍飯盒でラーメンを作れるのですが、先にも書いたとおり、今回は丸い容器でラーメンを食べたかったのでチェコ軍飯盒(チェコ軍メスキット)を使っています。
道具が少ない方がいいなら、東ドイツ軍飯盒だけを調理器具(メスキット)として持っていくという行動になるかと思いますが、個人的には、飯盒は2つ持っていく方です。
野外ランチなりキャンプで、どんな食事をするかにもよりますが、登山するわけじゃないので荷物が増える分は全然問題なし。
約9キロある米軍コットをキャンプで使いたいがためにリュックと別に担いで山に入るくらいなので、飯盒のひとつや2つ増えても全然問題ないんですワ。
この場合の「山に入る」ってのは登山じゃなくて、うちの山にいくためですが、それでも、急勾配をチンタラ長距離歩いたりして、それなりに疲れたりするのですが、別にどうってことはないです。はい。
デ、
チャーシューというかローストポークなんですが、激安の豚もも肉でも、ちゃんとローストすると抜群に旨くなるので、大した手間もかからないし、インスタントラーメンの具としては相性もいいので、ラーメンはインスタントだけど、ちょいとそれっぽい食事にしたいときなど、いかがかな、とか思う今日このごろです。
生麺使った方が数倍うまいというのは内緒!
その場合は、味噌ラーメンが簡単です。
自分で調合したニンニク味噌と市販の味噌を合わせて作るだけなので楽勝。
ってなことで。