リブロース(豪州産のオージービーフなのでキューブロール)の塊肉を分厚くカットして、スキレットでステーキにしました。
熱源は、カセットガスコンロです。
なぜ、カセットガスコンロが熱源なのかは、後述します。やんごとなき事情があったのです。
それにしても、ステーキという言葉は素敵ですね。
リブアイとリブロースとキューブロールの違い
そんなこんなで、
ステーキ大好きアメリカ人が好む牛肉は、リブアイと呼ばれる部位で、日本だとロース芯とかリブロースとかの名称で呼ばれるお肉になります。
同じ部位ですが、ちょいと形を整えたオーストラリア産牛肉の場合、キューブロールと呼ばれます。
つまり、
リブアイ=リブロース≒キューブロール。
キューブロールは、リブアイのどの部分を取り除き形を整えているかというと、「かぶり」と呼ばれる部分。
わかんないですよね(笑)
なので、画像で比較してみます。
これが、リブアイ。
人の目に見えるでしょ。なのでアイ(目)なのかな?
Ribeyeと書きます。
このリブアイの「かぶり」を取り除いたのがキューブロールで、下の画像の黄色い点線からカットされたやつ。
たぶん。
そんで、これが、キューブロールです。
ま、全部ひっくるめて、日本だとリブロース(笑)
薄いすき焼き用お肉とかに加工されているパックとかスーパーの精肉コーナーで見ると、元の形とかわかんないですから。
「リブロースすき焼き用」とかラベルしてあっても、ホントにそうなのどうかわかんないですよねぇ~。薄いから(笑)
また、
ステーキ用としてリブロースが売ってあっても、これまた薄いので、なんとなくしか形わかんないし。
でも、
かぶりの有無で、それが米国産のUSビーフか豪州産のオージービーフか分かります。
和牛はよくわからないのですが、キューブロールみたいなんだろうか?
キューブロールが良い理由
今回のステーキは、なぜキューブロールかというと・・・
ぶっちゃけ、安いからです。
リブロース自体が日本だと高級部位扱いなので、和牛だと、とんでもない値段しますが、米国産のUSビーフだと三分の一から半分くらいで(今はちょっと高くなったかな?)、豪州産のオージービーフだと、さらに安いです。
そして、なんといっても、
キューブロールは冷蔵(チルド)でオーストラリアから届くので、冷凍な米国産よりもフレッシュ。
そういう理由から、ほとんどキューブロールを使います。
和牛は高いので論外ッス(笑)
キューブロールのグレード
豪州産なオージービーフには、グレードがあって(米国産なUSビーフにもあります。プライムとかチョイスとか。和牛だと等級とかです)、何を食べて飼育されてきたかで分かれています。
牧草を食べて育った牛肉は、グラス・フェッド。
飼料を食べて育った牛肉は、長期間の場合はロング・グレインと呼ばれ、短期間の場合はショート・グレインと呼ばれます。
分かりやすく書くと、
赤身肉はグラス・フェッド。
霜降り肉はロング・グレイン。
その中間がショート・グレイン。
の認識でいいかと思います。
今回は、ロング・グレインだったかと思います。記憶が曖昧ですが、グラス・フェッドではありません。
目指すステーキの焼き具合
ミディアムレアのロゼを目指します。
個人的に、この焼き加減が一番好きなので。
ステーキの焼き加減ってのは、個人差があるので、どれが一番ってのはありません。
自分が好きな味や焼き加減にしたやつが、一番美味しいです。
作り方
そんなことはどうでもよくて、
ここから作り方になります。
リブロースを切る
使っているお肉はキューブロールなんですが、分かりやすくするためにリブロースで統一します。
デ、
3kg超の塊肉なキューブロールを三分の一か五分の二ほど使っていて、その残りの塊肉を使用しました。
私から見れば、もう小さくなっている塊肉なんですが、こいつを、オンタリオのブッチャーナイフ(牛刀)10インチでステーキサイズにカットしていきます。
四枚に切り分けましたが、ちょと薄すぎたかナ?
でも、もう少し厚く切ったら、最後の一枚が超薄くなるのでバランス取ってこれくらいの厚さにしました。
下味を付ける
バーベキューで使用するスパイスのことを、ドライラブと呼びます。
単にラブとも。
毎回自作します。自分好みの味に各種スパイスを調合してドライラブ作ります。
でも、
ステーキの場合は、SPGだけで十分ですね。
S:ソルト(塩)
P:ペッパー(胡椒)
G:ガーリック(にんにく)
が、
今回は市販品のスパイスを使いました。
なんせ地震直後で家の中メチャメチャだったので。
これ、テキサス・スパイスといいます。
商品名は英語表記になってます。
TEXAS SPIES。
何を使っているのか見たら、ドライラブで使うスパイスと同じでしたが、お醤油の粉末も入っているので日本人向けの味になっています。
日本製ですから(笑)
これは、旨いスパイスですよ。
スキレットで焼く
スキレットは10インチです。
オリーブオイルを入れ、アツアツに熱したスキレットにステーキサイズにカットしたお肉を投下します。
ジュー!
という焼ける音が最高です。
強火で両目をしっかりと焼く
普段はバーベキューコンロでステーキを焼くので、その焼き方しか良くわからなかったりするのですが、同じでいいだろう、とやってます。
スキレットを使う場合でも、バーベキューコンロ上にスキレットを置いてチャコール(炭)を熱源に使うので、いまいち不安だったりしていますが、それは内緒。
強火で両面をしっかりと焼きます。
これくらいの厚さなら、焼き目が十分つくまで焼いていいです。中まで火は通らないです。
よくある間違い
最初に強火で焼くのは、別に「肉汁を閉じ込めるため」ではありません。よくそう書いてあるレシピを見かけますが、強火で両面を最初に焼いたからって、肉汁は閉じ込められません。
お肉を焼いた後、休ませたりしますが肉汁結構出てるでしょ。強火で焼き目つけても肉汁の方が細かいので閉じ込められません(笑)
色々あるのですが、今回は、面倒だったので最初から強火で焼いています。肉汁を閉じ込めるためじゃないッス。
焼き目が付いたら火を止める
両面にしっかりと焼き目が付いたら、カセットガスコンロの火を止めます。
スキレットが十分熱せられているので、その熱で、じっくりと中まで火を通します。
火を通しすぎないように通す。
蓋をして10分くらい放置します。
焼け具合を確認する
10分後、蓋を開けて焼け具合(火の通り具合)の確認をします。
どうやるかというと、肉を指やトングなどで押して弾力を確かめます。
確かめ方は、右手でOKの形(親指と人差し指で輪を作る)を作り、右手親指の根元の盛り上がった所を左手の人差指でツンツンします。
それがレアなお肉の弾力です。
親指と小指で輪を作った時の弾力がウェルダン。
つうことは、
人差指、中指、薬指、小指と四段階の焼き加減が確認できることになります。
今回はミディアムレアなロゼな焼き加減を目指しているので中指くらい。
マ、慣れればこんなことしませんけど。
だから、やってないです(笑)
アルミホイルに包み肉を休ませる
お肉の焼き加減を確認したら、アルミホイルに包み休ませます。
まだ肉汁がお肉の中でグルングルンしている状態なので、それを落ち着かせるわけです。
好みの問題なので、このまま切って食べる人もいます。
その場合、切るたびに肉汁がドバドバ出て、まさに「血の滴るステーキ」状態になります。この血って、実は肉汁!
個人的に、休ませたあとのステーキが好みなので休ませます。
10分くらい休ませます。
デ、
基本的に、これで終わりです。
あとは食べるだけ。
完成
アルミホイルから取り出す
休ませたお肉をアルミホイルから取り出します。
肉汁がアルミホイルに溜まっているはずです。
通常は、この肉汁でステーキソースを作ります。
スキレットに肉汁を戻して、お醤油やワインなど好きなもの入れると出来上がり。もちろん火を付ける。
小麦粉やコーンスターチなどを入れればグレイビーになります。
アメリカ人は、ホント、グレイビーソース大好きですよねぇ。
肉汁にお醤油とレモン汁を入れて作ると、サッパリ系だけれども濃い味のステーキソースが出来ます。
今回は、肉汁を使ったステーキソース作りはしませんでした。
面倒くさかったので(笑)
切って焼き具合を堪能する
あとは食べるだけです。
とりあえず、切ってみて、その切り口から焼き具合を確認しました。
ミディアムレアのロゼになっていました!
薄っすらピンクなロゼが好きなのです。
お肉自体がリブロースで旨いので、切っているそばからバクバクとつまみ食いして、画像を撮影する時は、薄い肉しか残っていませんでした。
マスタード系のステーキソースや、わざび醤油とかでも食べたいです。
スキレットで焼くリブロースステーキの作り方一部始終動画
そんなリブロースのステーキをカセットガスコンロとスキレットで焼いている動画は以下になります。
肉切ってるの庭なので、地面がガタガタして苦労している、というのも内緒。
この時の状況は地震直後
呑気な野外料理記事なんですが、このリブロースのステーキを焼いたのが2016年の4月17日です。
ええ、
4月14日と16日にとんでもない地震があった後です。
地震前(そんなのあるとも知らず)、週末にお肉を焼こう!と冷凍していたリブロースを冷蔵庫で解凍してました。
そして地震。
色々なものがメチャメチャになり、自宅避難で車中泊やら庭泊やらしました。
電気も水道も止まっていて、17日には電気が復旧したと思うのですが、復旧前にお肉のことを思い出し、悪くなる前に食べないと、と焼いたわけです。
台所もメチャメチャだったので皿とかないし、ただ、車庫兼納屋にバーベキュー道具やアウトドア道具を保管していて、それはわりかし大丈夫だったので、それらは避難中大活躍でした。
アウトドア道具は、ほとんど役に立たなかったですが(笑)
個人装備は、こういう時ダメですね。家族がいると、結局、普段使っているやつが一番役に立ちます。
だから、カセットガスコンロを使っていたのです。
色々書きたいことありますが、割愛(笑)
デ、
車庫兼納屋は、避難中は台所兼居間兼寝室だったりして、明治の中期に建てられたものを改築したやつなんですが、柱が信じられないくらい丈夫で助かりました。
以上余談です。
と、
まぁ、
こんな感じの「厚切り牛肉 カセットガスコンロとスキレットでリブロース・ステーキを焼く」でした。
ってなことで。