■追記:2019.04.17 竹水筒の作り方を追加
■追記:2019.04.08 竹のマグカップの作り方を追加
前記事で筍ご飯の作り方を投稿していますが、その際、竹で湯呑み(竹カップ、竹コップ、竹茶碗)を作りました。
竹を最低二か所切るだけで出来るので一番簡単です。
普通は、地面に生えている竹を切って、その後、適当な長さに切って、それから加工するので何箇所か切るわけですが、地面に生えている竹の二か所切れば、まぁ、出来ます。
竹はアウトドアでは便利で、アウトドア以外にも、日本文化の「竹細工」があるくらいだから、とてもフレンドリーでラブリーなモノだったりします。
昔はアウトドアツールといえば竹でした
昔は、アウトドアツール(野外遊びの道具)といえば竹製品とかだったですけどねぇ。
湯呑み(コップ)、器、お箸、フォーク、お玉、ナイフ、柄杓、竹馬、竹トンボ、弓矢、いろいろ作れました。
ノコギリで切って、鉈で割って、あとは肥後の守で何とかしてた(笑)
竹を買う時代
竹なんて、どこにでもあって、必要があれば竹山(地域の共有山ってのがあるわけで)に入って調達したもんですが、最近では、地方でも竹山は見かけなくなりました。
子どもの頃は自宅の裏は裏山で竹林でした。家を新築した際に裏山潰して家を大きくしたので、もうないです。
近所にも竹山ほとんど無くなってきたので、今回は祖母の山に行って用意してきました。
作り方
そんなことはどうでもよくて、
作り方なんですが、ぶっちゃけ、作り方もクソもないです。
基本的に、切るだけ!
なんですが、今回は筍ご飯の器として使うため、以下の工程でそれなりにしました。
- 磨く
- バリを取る
あ、Fix’n Wax(フィクシンワックス)を塗っていたりもします。
竹を切る
まず、竹を切ります。
節のとこが底になるので、バランスを考えて切ります。
まぁ、適当です。
節の左右二か所を切ると、コップの形で切り落ちます。
もうこれでいいじゃない!
って感じです。
真竹ではなく孟宗竹です。
真竹で作る場合は、お神酒とか入れる器として使う場合は、これだけで終わっていたような気がします。
あ、思い出しましたが、おじさんとかがサクサクと竹を切って「これしとかないと、ナ」と、肥後の守で切り口の淵を、竹をクルクル廻しながら処理してました。
バリ取りはサクッとやってました。
竹を磨く
この孟宗竹には、白い粉が付いていたので磨いて青竹らしくします。
青竹は色鮮やかですが、割とすぐに色褪せますね。
そして、青竹は耐久性があまりないので、アウトドアで使う場合は、消耗品つうか使い捨てとして割り切って使います。
スチールウールで磨く
スチールウールで優しく磨きます。
優しくしないと、ガンガンやっていると、素地が見えますから。
粉が結構出るので、濡れフキンで拭き上げて下さい。
スチールウールで磨く前と後を比較すると、こんな感じです。
青竹だワ。
バリを取る
竹の切り口は、目の細かい竹用ノコギリとか使ってないと、割とバリが出ます。
竹は縦の繊維なので、繊維に対し横に切るので、ノコギリの刃が引っかかってビロンとかなったりします。
今回は万能目で切ったので、割と、ビロンとなりました。
筍ご飯を入れる器として使うし、口を頻繁に付けるのでバリ取りします。
ナイフでシコシコとやりました。
自分で使うので、こんなんは、適当です。
自分以外に使う用なら、ヤスリがけして丁寧にやります(笑)
これだけはしておかないと、唇とか切ります。
Fix’n Wax(フィクシンワックス)を塗る
アウトドア万能ワックスのFix’n Wax(フィクシン・ワックス)を塗ります。
艶出るかなぁ~と思いまして。
最後はティッシュペーパーで拭き上げています。
完成
エイヤで作った割には、それなりに、いい感じに、なりました。
一度か二度使えば十分ですから。
必要な時は、また作ります(笑)
元々の色と比較する
磨いたりバリ取りしていないやつと比較してみました。
こうやって見ると、青竹してます、やはり。
若い竹なら、バリ取りくらいでいいです。白い粉付いてないですから。
竹の湯呑み作りの一部始終動画
そんな、竹の湯呑み作りの一部始終動画は以下になります。
切って、磨いて、削って、そんだけです!
筍ご飯に使ってみる
筍ご飯をウッドストーブと飯盒で作った時に使ってみました。
雰囲気は、あります。
なんとなく。
ククサとの比較
北欧には「ククサ」という取っ手の付いた木製の器がありますが、それに比べると、格段に耐久性は劣ります。
でも、竹で作るので、中は空洞だし、切るの簡単だし、簡単に作れるので、やっぱ優劣はわかりません。
ククサは木を切って削っての工程がですねぇ。
竹に比べて面倒くさい(笑)
日本の器ってのは、基本的に取っ手ないですしねぇ。
お箸を使う国の日本人は、手先が器用ですから。
だから、斧や手斧や鎌や鍬なんかの柄は真っすぐ。手先というか、手首とか手の平とか指で細かい動きをコントロール出来るから、柄は真っすぐな方が汎用性あるんですよねぇ。
北欧製の斧の柄、格好いいですけど(笑)
そんなこともどうでもよくて、
と、
まぁ、
そんな「簡単に出来る自作アウトドアツール 竹の湯呑みを作る」でした。
ってなことで。
追記:竹マグカップの作り方
竹マグカップの作り方記事を投稿したのでリンクします。
竹コップの方が簡単に作れます。
でも、竹マグカップは見た目はいい。
追記:竹水筒の作り方
竹水筒の作り方を記事にしたのでリンクします。
竹コップや竹マグカップに比べ、断然需要の低い竹水筒だったりしますが、なぜか夏休みの課題だと優秀だったりします。
大きさ?
楽しく記事を読ませて戴きました。
青竹の艶についてですが、表面をバーナーで軽く炙ってやると鮮やかな緑を保ちますよ。一度お試しください。
こんにちは。
油抜きとかやってないのですが、バーナーで炙っても大丈夫でしょうか。
山から孟宗竹、真竹、色々工作用に切り出してきたので今度やってみます。
油抜きしていない状態でも大丈夫ですよ
なるほど!
今度、竹のキャンプテーブルを作る予定なので、出来たらやってみようかと。最終的に竹カップにかるかもですが。