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アウトドア万能ワックス Fix’n Wax(フィクシン・ワックス)の作り方と使い方

投稿日:2017年4月12日 更新日:

アウトドアで使用する各種道具(ツール、ギア)などのメンテナンスは、金属製品や皮革製品だと専用メンテナンス品を用意したりと、割とお金も手間もかかりますが、それらをひとつの品でやれるのがフィクシンワックス(Fix’n Wax)です。

全部が全部っつうわけじゃないですけど(笑)

ほぼ、すべての道具類(ツール、ギア)のメンテナンスが出来る万能ワックスだったりします。

アウトドア万能ワックス

らしいです。Fix’n Wax。フィクシン・ワックス。

ナイフやバーベキューグリルやダッチオーブンやスキレットなどの金属製品、バッグやケースやシースやブーツやジャケットなどの革製品、まな板やナイフ等の柄(ハンドル)やククサなどの木製品、そういうアウトドアで使用する各種道具(ツール)のメンテナンスが出来るワックスとのこと。

保湿用に手足にも使えるらしい。

ビーズワックス、つまり「蜜蠟」をベースに、シアバターや各種オイルなどを配合して作るわけですが、作ってみました。

作り方は簡単!

似たようなの売ってありますが、買うと、それなりにお高いです(笑)

こんなもんは自作です。

作り方を参考にしたレシピ

参考にしたのは、外国人が作成している動画です。材料とか分量とか使い方の説明がメインで実際作っている場面はないですけど。

関連動画で作っている各種動画た~くさんあります。でも英語ですよ。

材料

外国人が作成している動画を参考に、以下の材料を用意しました。

  • ビーズワックス(蜜蠟)
  • シアバター
  • ココナッツオイル(キャリアオイル)
  • アーモンドスイートオイル(キャリアオイル)
  • バルサムペルーオイル(エッセンシャルオイル)
  • 馬油

黄色いのがビーズワックス(蜜蠟)で1本200グラムありますが、3本あるのは、同時にコットン生地防水用のグリーンランド・ワックスも作っていて、それに2本使用するから。

ちなみに、

ビーズワックス(蜜蠟)の後ろにある白いものは、グリーンランド・ワックス用のパラフィンです。ロウソクの素。

参考にした動画のレシピは、馬油を除く材料でやってました。

調べると、伝統的なオールドスタイルのFix’n Wax(フィクシン・ワックス)は、ビーズワックス(蜜蠟)と獣脂(牛脂やラード(豚の脂)など)で作っていたみたいだったので馬油を追加。

ちなみに、ちなみに、

この馬油は、「かつ美食堂」の今は亡き初代女将さんが作ってくれたやつ。なぜ馬油が「かつ美食堂」なのかは、わかる人はわかる。

馬油は、地元では万能薬で、軽い火傷なら馬油を塗って治します。

分量

そんなことはどうでもよくて、

参考にした動画のレシピでは、材料の分量は以下の通りでした。

参考にしたレシピでの分量

  • ビーズワックス(蜜蠟):1カップ
  • シアバター:1/2カップ
  • ココナッツオイル(キャリアオイル):大さじ1
  • アーモンドスイートオイル(キャリアオイル):大さじ1
  • バルサムペルーオイル(エッセンシャルオイル):10滴

だいたい、この通りで最初作りました。馬油は「大さじ2」くらい入れてます。

ビーズワックス(蜜蠟)の半分の量のシアバターでいいんだな、と。

が、

なんか固くて、そういう風にはならないはずなので、シアバターを1/2カップ分追加しています。

後で気が付きましたがチト材料が違ってた

シアバターなんですが「精製」したやつと「未精製」のやつがあるんですね。

参考にしたレシピのやつは「未精製」のシアバターでした。

今回用意したのは「精製」されたシアバター・・・

女性ならシアバターとか詳しいと思うのですが、そんなの確認する前に安かったから買ったシアバターだったので、この違いが参考にしたやつと最初違った結果になったのかな、とか思いました。

あんまり違いないみたいですね。

香りがあるかないかくらい(笑)

最終的な分量

そんなこともどうでもよくて!

最終的な分量は以下の通りです。

今回のレシピでの分量

  • ビーズワックス(蜜蠟):200グラム
  • シアバター(精製したやつ):200グラム
  • ココナッツオイル(キャリアオイル):大さじ1
  • アーモンドスイートオイル(キャリアオイル):大さじ1
  • バルサムペルーオイル(エッセンシャルオイル):10滴のつもりがドバドバと入っちゃったッス。
  • 馬油:大さじ2

シアバターに関しては、精製と未精製どっちでもいいと思います。

次に作る時は「未精製シアバター」でやろうと思いますが、数年は作らなくていいくらいの量が出来ました。

作り方

まぜるだけ!

以上!

ほんとにそれだけなんですが、「まぜる」ためには、ビーズワックス(蜜蠟)を溶かしたりするので、その工程を以下から説明します。

Fix’n Wax(フィクシン・ワックス)を上記材料で作るために用意したもの

湯せんで溶かして、まぜて、容器に入れるだけなので、それらが出来るやつなら何でもいいと思います。

用意した物

  • カセットガスコンロ・・・湯せんのための熱源用
  • シチューポット(鍋)・・・湯せんのお湯を入れる用
  • ブリキ缶・・・ビーズワックス(蜜蠟)やシアバターなどを溶かす用
  • 各種容器・・・出来上がったFix’n Wax(フィクシン・ワックス)を入れて固める用
  • クッキングシート・・・容器に敷く用
  • 木片・・・溶けたビーズワックス(蜜蠟)とかの撹拌用

今回は、湯せんしましたが、海外の人は、直接火にかけて溶かして作っている人もいました。

湯せんが確実と思います。

ビーズワックス(蜜蠟)を湯せんで溶かす

まず、ビーズワックス(蜜蠟)を湯せんで溶かします。

湯せんなので、放っておくと勝手に溶けてます。

けど、

どんな具合が確かめたいのが人情なので、確かめる都度、木片で撹拌しました。

濃厚な香りが凄いですよ。

シアバターを入れて溶かす

ビーズワックス(蜜蠟)が溶けて液体になったら、シアバターを入れます。

これも放っておくと勝手に溶けてます。

ビーズワックス(蜜蠟)はカチカチですが、シアバターは「バター」みたいなので、それほど時間はかかりません。

溶け具合の様子を見るついでに、ビーズワックス(蜜蠟)とよく混ざるように撹拌します。

各種オイルを入れて撹拌する

ビーズワックス(蜜蠟)とシアバターが溶けて混ざり合ったら、湯せんをやめます。

そこに、

ココナッツオイル、アーモンドスイートオイル、バルサムペルーオイル、馬油を入れます。

上記分量を入れます。

そして撹拌します。

馬油だけオイル状ではなくバター状だったので、再度湯せん用のお鍋に入れて溶かしていますが火は付けていません。

基本的に、これで、出来上がりです!

使いやすいように容器に入れる

既に出来上がっているので、このまま放置すれば固まってワックスになります。

ですが、使い勝手を考えると、別の容器に入れた方がいいのでそうします。

100均で買った蓋付き缶灰皿などを使いました。

別の容器に移す時は、まだワックスが液体で熱いので火傷に注意して下さい。

取り出しやすいかな、と思って容器にはクッキングシートを敷いています。耐熱性もあるし。

参考にした説明文には、数年放置したらカチカチになっていたので、密閉出来る容器かオイルシート(クッキングシートのようなもの)で包んで保管することを勧める、とありました。

クッキングシートを用意したあとに気が付いたんですが(笑)

固まれば出来上がり

上記材料と分量で、用意した容器いっぱいでした。

ちょっとこぼしています(笑)

デ、

割とすぐに固まります。

固まれば出来上がりで使えます。

完全に固まるまで一晩置いた方が吉。

こぼしたのも捨てない

ある程度固まってから容器を移動したら、想像以上にこぼしていました!

なので、

もったいないし、ヘラでこそげ落として使いました。

出来上がった自家製Fix’n Wax(フィクシンワックス)を実際に使ってみました

使えるものや使い方

使えるもの

使えるものは、革製品、金属製品、木製品などで、それらのシールやプロテクト、まぁ保護ですかね、が出来ます。ナイフのブレードとかだと、錆止めになります。

ざっと並べると、

  • ナイフや斧や鉈の刃(ブレード)
  • ナイフや斧や鉈の木製柄(ハンドル)
  • バーベキューコンロ
  • バーベキューグレイト(焼き網や炭置き網)
  • ダッチオーブン
  • スキレット
  • 木製まな板
  • 木製皿やククサなどの木製マグカップ
  • 革製品(ナイフシース、小物入れケース、ブーツ、バッグ、ジャケット等)

とかになります。

ナイロンやプラスチックじゃないアウトドア用品にほとんど使えます。

使い方

使い方は、塗り込むだけです。

指で適量取り分けて直接塗ったり、布やスポンジなどで取り分けて塗ったり(車のワックスがけと同じ)して、お好みで布で拭き上げたりして仕上げます。

メンテナンス用万能ワックスというわけですね。

アウトドアツールに限らず、使える製品なら何でも使えるらしい。

その他の使い方とか

コットン製のキャンバス生地の防水処理も出来るらしい。

防水処理用としては「グリーンランド・ワックス」ってのもありますが、参考にした動画では、汎用性を考えると防水処理だけに特化した「グリーンランド・ワックス」よりもFix’n Wax(フィクシン・ワックス)の方がいいんじゃなかろうか、と。まぁ、防水利用としては、お好みでって感じでした。

生地に塗り込み、余分なワックスとか落として、ヒートガン当てて染み込ませる使い方なんですが、個人的には、グリーンランドワックスのようなハードタイプ(固いやつ)の方がいいかな、と思います。

あと、火口(ほくち)にも利用できます。

コットン球に染み込ませると、防水された火口になります。染み込ませなくても、塗り込めば出来上がります。

グリーンランド・ワックスも作ってキャンバス生地の防水処理やっていたり、火口(ほくち)も余ったグリーンランド・ワックスやFix’n Wax(フィクシン・ワックス)で作っているので、それらについては、別記事で紹介したいと思います。

実際に使ったもの

とりあえず、以下のものに使ってみました。

写ってませんが、革ジャンにも。

  • 木製ハンドルのナイフ(ブレードは炭素鋼なのでブレードにも)
  • 木製ハンドルのフェロセリウムロッド(フェロロッド)
  • レザーマンの革ケース
  • 革手袋

ナイフブレードに使用する時は、刃に注意して下さい。

Fix’n Wax(フィクシン・ワックス)は人肌で溶けます

シアバターがそうなので、こいつもそうだと思うのですが、容器に入っている時は、押せば凹むくらいの固さで、石鹸とかに比べると柔いです。

それでも固さはあるので、使う時は、爪を利用したりします。

指先を奥に押し出す感じで表面を削り取ります。手前に引くと、爪と指の間がワックスだらけになりますよ。

指先で揉むと、人肌で溶けだすので使いやすくなります。

しっとりして、すぐにベタつきは収まります。

香りがいいです。

ナイフやフェロロッドの木製ハンドルや革ケースなど、最後は軽く拭き上げて仕上げました。

なかなかいいですね、これ。

Fix’n Wax(フィクシン・ワックス)の作り方一部始終動画

こんな感じで作っている一部始終の動画です。

前半が作っている工程で後半が使っているところになります。

と、

まぁ、

以上が、Fix’n Wax(フィクシン・ワックス)の作り方になります。

ってなことで。

 

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