スーパーでは一年中売ってある水煮のタケノコですが、やはり、旬に食べるのが一番美味しく、筍(タケノコ)という字は、「竹」の「旬」と書いて「筍」なわけで、
春と言えば、
やはりタケノコ!
というわけで、筍ご飯をウッドストーブ(焚き火台)を使った飯盒炊爨で作ったので、その作り方を紹介します。
焚き火の飯盒炊爨自体が難易度高いので、別に筍ご飯である必要はない、というのは内緒。
筍ご飯を作りだす前の事前準備
米は事前に研いで水に浸けておく
一番最初にやることです。
お米は研いだら30分から1時間くらい水に浸けておく。
これやっておくと、飯盒炊爨は、まず失敗しないです。
タケノコの下処理
朝採れタケノコは、そのまま食べたりするそうですが、地元では、朝採った新鮮なタケノコをすぐに食べる場合でもアク抜きします。
米ぬかと一緒に茹でたり、米の研ぎ汁で茹でたりしますが、何も入れなくても問題ありません。
その場合は、丹念に、出たアクを随時取り除くわけですが。
タケノコのアク抜き(下処理)については、2時間くらいアク抜きすればいいです。
まぁ、検索してください(笑)
筍ご飯の材料や調味料
材料は、旬の採れたてタケノコと米と調味料があれば良いですが、以下の用意をしました。
材料と調味料
- 米・・・2合
- タケノコ・・・小ぶり半分
- 油揚げ・・・小を1枚
- 小ネギ・・・適量
- 水・・・340ml(固めが好みなので。普通は米2合に350mlくらい)
- 白だし・・・大さじ3(メンつゆでもいけます)
- お醤油・・・大さじ2
- 赤酒・・・大さじ2(日本酒で可。その場合は同量のみりんも)
味の濃淡はお好みで
炊き込みご飯ですから、お好みの味付けというか、濃い味が好きな人、薄い味が好きな人、いろいろなんで、ダシやお醤油で味加減を調整して下さい。
具体的には、調味料を合わせる時に、味見しながらやる。
今回は、ちょっと薄めのレシピです。
ちなみに、固めのご飯が好きなんで、水は少なめにしています。1時間ほど水に浸けておいたので、固めでも芯の残るようなゴッチン飯にはなりません。
飯盒でやるので、普通は米2合なら飯盒の内側にある水目盛の2合線に水の量を合わせます。調味料と水を合わせた量を水目盛に合わせます。
レシピ
材料を切る
そんなこんなで、まずは材料を切ります。
タケノコを切る
タケノコの大きさに合わせて三等分か四等分して、上の方は「縦切り」し、下の方は「横切り」します。
まぁ、適当で問題ないです。
ある程度の厚みに切れば。
油揚げを切る
油揚げは、5ミリほどの角切りにします。
ザクザク切ります。
まぁ、1センチくらいなっていたりするんですけどね。
気にしない。
小ネギを切る
小ネギは、みじん切りします。
こいつもザクザク切ります。
合わせだし汁を作る
味付けでミスしない為には
今回は、合わせだし汁でやっていますが、味付けでミスしないためには、だし汁と日本酒(みりんも)やお醤油の調味料は別々にした方がいいです。
レシピの工程が前後しますが、飯盒にお米を入れ、まず日本酒(みりんも)とお醤油を入れる、その次に、飯盒内側の水目盛に合わせてだし汁を入れるといいです。
だし汁余っても気にしない。別の料理に使えばよろしいかと。出汁巻き卵とか。
今回は、もう何度もやっているので、日本酒とお醤油とだし汁を合わせた「合わせだし汁」作ってやっています。
だし汁を作る
水に白だしを入れて「だし汁」を作ります。
水340ml(330mlだったかもしれないです。水の量は勘でやるので)に対し、大さじ3杯の白だしを入れます。
お醤油と赤酒を入れる
先ほどのだし汁にお醤油を大さじ2杯入れます。
次に赤酒大さじ2杯いれます。
軽くまぜて味見して、薄いかな?と思ったら適量お醤油と赤酒を追加して味を調整します。
赤酒とは?
赤酒ってのは、地元の昔からあるお酒で、料理に抜群に合います。
みりんいらないです。
地元じゃ御屠蘇もこいつです。
甘いです。
赤酒がない場合は日本酒で代用します。その場合は、同量のみりんも入れます。
飯盒にお米と合わせだし汁を入れる
合わせだし汁が出来たら、飯盒にお米を入れます。
次に、合わせだし汁を入れます。
優しく入れる。
タケノコなどの具材を入れる
角切りした油揚げ、カットしたタケノコの順に飯盒に入れます。
入れる順番はどうでもいいです。
このあと、軽くまぜてもいいし、まぜなくてもいいです。
これで筍ご飯の準備完了です。
あとは、炊くだけ。
ウッドストーブに火を起こす
あとは炊くだけなんですが、今回は、ウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)で薪を燃やしながらやるので、まず火起こしから始めます。
正直、かったるいです。
でも、焚き火での飯盒炊爨のご飯は、とてつもなく美味しいので、食べることを考えながら火起こしします。
ミニファイヤーキャンディーを使う
ビーズワックスとパラフィンで作ったグリーンランドワックスの余りにコットン球を浸したミニファイヤーキャンディーを作っていたので、これを火口に使います。
なんつうか、
失敗して単なる小さいロウソクになっちゃったんで、早く使い切りたいから、というのも内緒。
ライターで火を付け、ウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)に置きます。
焚きつけを入れて火を大きくする
いい感じに乾燥していた小枝を焚きつけに使います。
薪を入れる
焚きつけにも火が付いていい感じになってきたので、薪をウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)に入れます。
使わない杉板がたくさんあって、それをウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)用に小さくした薪です。もうたくさんあるからジャンジャン使います。
飯盒炊爨だと、杉板1枚半くらい(杉板の大きさにもよります)で飯は炊けますが、減らしたいので炊きあがっても燃やしたりします。
杉は、すぐ火がつきますが、すぐ燃え尽きます。キャンプなどで使う場合は、こいつが焚きつけ。
飯盒炊爨だと使いやすい木です。
飯盒を火にかける
ウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)の火がいい感じに全開になったら、飯盒を置きます。
焚き火での飯盒での炊き方
基本的には、強火で沸騰させる、沸騰したら熾き火の弱火で10分程度炊く、その後蒸らしを10分やれば完成です。
強火で沸騰させる
沸騰するまで強火なんですが、野外だと、沸騰した飯盒の合図がなかなか確認できません。
音で判断するのですが、薪はボゥーボゥー燃えてるし、風はヒュンヒュン唸ってるし(この日はちょっと風が強かったです)、野外は色々な音があって、なかなか、これがなかなか難しい。
なので、視覚で判断する。
飯盒が沸騰してくると蒸気が出てきます。具材を入れているので蓋が上がらないんですが(蓋が上がれば沸騰の合図なので次のステップに)、蒸気は白いので、薪の煙と区別しやすいです。
でも、薪から白い煙とか出てくるから困る。
お醤油を入れているので、強火が長いと焦げ付きます。おこげくらいならいいんですが、飯盒が使用不可能になるくらい焦げ付く場合もあるから注意が必要です。
お米二合だと、強火で3分から5分様子を見る。だいたいこの間に沸騰します。米の量や水の量でも沸騰時間は変わります。野外は炎が安定しないので経験が必要な工程です。
熾き火で炊く
沸騰したら、ウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)の薪をあっちこっちやったりアレやコレをして熾き火を作り、そのまま10分炊きます。
10分というのは目安です。
熾き火で8分くらい炊いて、一度飯盒の蓋を取って中を確認します。まだ水分が残っているなら、さらに炊き、水分が無くなっていれば蒸らしに進みます。
熾き火の状態も作るたびに毎回違うので、慣れが必要です。
今回のウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)、杉板の薪では10分という経験値です。
なので、10分経って蓋を開けて中を確認して「炊けてるし」と、蒸らしに進みました。
デ、
熾き火は、基本的に炎は上がらないです。薪が炭みたいに燃えているだけの状態です。
でも、相当熱いですよ。なんせ炭火状態なので。
この工程(熾き火に即する)が、縦型のファイヤーボックスやブッシュボックスや中華ウッドストーブとかだとやり難いんですよ。横型の方が使いやすいです。
エンバーリット風中華ウッドストーブも、薪入れる口が広いので出来るかなと思ったら、超やり難くて初めて飯盒焦がしました。
思うに、海外のウッドストーブは、二次燃焼タイプを含めて、お箸を使う国には合わないな、と。
マ、ご飯炊く時くらいなんですが(笑)
なので、ご飯炊かないなら、海外製で何も問題ないな、と。
ああ、ファイヤーボックスやブッシュボックスが欲しいなぁ~。
ちなみに、今回使っているウッドストーブ(スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブ)は、アメリカンな、昔からある伝統的な、格安ストーブ(笑)
元々固形燃料用ストーブなのを強引にウッドストーブとして使っていたり。若干改造してますけど。
薪やアルコールストーブが置けるようなロストルを追加してます。本体の改造は必要ないです。
ロストルをフラットに置くために、固形燃料を置くワイヤーを切る方もいますが、無駄な作業なんです。スターノ・フォールディング・キャンプ・ストーブの背面は斜めになっているので、そのままでもロストルはフラットに置けます。
蒸らす
そんなことはどうでもよくて、
熾き火で10分炊いた後は、蒸らしに入ります。
10分間蒸らします。
時計で時間を計っていました。
ちなみに、
蒸らしている10分間に何をしていたかというと、
おかずのチャックロール(牛肩ロース)をスキレットで焼いていました。
このチャックロール、チョイスじゃなくてプライムでした。
もう一回火を起こして、スキレットで焼いたのですが、3分くらいなので、すぐにテーブルに置いたのですが、残り7分間でスキレットだけに火が通り過ぎてしまいました。
プライムなのでそんなの関係なかったですが。
やっぱ、スキレット8インチは小さいなぁ。10インチないと使い物にならないなぁ。自分が焼くお肉を考えると。
普段は10インチのスキレットを使っていますが、今回は、あまり使わない8インチのスキレットで焼いてみました。
そんなチャックロールをスキレットで焼く工程は、これだけです。
完成
蒸らしが終われば完成です。
蓋を開けてまぜます。
予定通りの固めのご飯になっていました。
筍の香りがいい感じです。
竹湯呑みに装い食べる
竹で湯呑を作っていたので、それに装うことにしました。
タケノコ味噌汁もあったのでそれも。
小ネギを上から添えます。
見た目が、春。
飯盒の底は焦げ付きもなく完璧な炊きあがり
直火で飯盒炊爨すると、軽くおこげが出来たりするんですが、今回はそういうのもなく完璧でした。
2合分完食です!
ウッドストーブで作る筍ご飯の作り方一部始終動画
というような工程の一部始終動画が以下になります。
スキレットでのチャックロールステーキ部分はカットしてます。
筍ご飯と関係ないので(笑)
と、
まぁ、
こんな感じの「ウッドストーブ 焚き火台で飯盒炊爨 筍ご飯の作り方」でした。
ってなことで。