■追記:2019.04.22 ポーランド軍テントの再防水加工を追加
コットン軍幕テントのポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)に自家製グリーンランドワックスで防水加工しました。
グリーンランドワックスで防水加工やろうと思って、実際の作業をやるまで1年くらいかかっているのですが、それは、なにげに、ポンチョ2枚にグリーンランドワックスを塗る作業が大変だったから。
自家製グリーンランドワックスを作って、旧ソ連軍ポンチョでタープでケープでテントなプラシュパラツカ(Plash Palatka)に液体と固体で塗って性能テストしているのですが、結構大変な作業だったりして、さらに大きな生地のポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)に塗るのは、もっと大変だなぁと躊躇していたわけですが、気合を入れてやりました。
デ、
それまではどうしていたかというと、タープの下にポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)を張ってやり過ごしていました。
じゃあ、そのままで防水加工必要ないじゃない!
ってことなんですが、
マ、とりあえずやってみるか、と(笑)
液体系の防水剤(撥水剤)とかでやる手もあったのですが、耐久性が無いだろうと、使う前に塗り直しとかもあるだろうと、とりあえず、耐久性が確認できていてコットンと相性のいいグリーンランドワックスでやることにしました。
つうか、アウトドア道具系のコットンのやつは、全部グリーンランドワックスとかで防水加工していたり。
用意したもの
そんなこんなで、
防水加工のために用意したものは、以下の通り。
- ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)・・・サイズL(サイズⅢ)
- 自家製グリーンランドワックス
- 自家製フィクシンワックス(Fix’n Wax)
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)は、サイズS(サイズⅠ)もあって、ついでに一緒に防水加工しようかと思って準備していたのですが、とてもとても、2セット同時に出来ませんでしたワ。
かつ、米軍パップテントもあって、
それは、また、今度!
やる気があった時に(笑)
防水加工の作業
グリーンランドワックスを使う防水加工なので、手順はいつも通りです。
過去記事で何度も書いている手順。
すなわち、
- グリーンランドワックスを塗る
- グリーンランドワックスを浸透させる
こんだけ。
その「塗る」作業が結構大変なんですよねぇ~。
グリーンランドワックスを塗る
デ、
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)にグリーンランドワックスを塗ります。
ポンチョが2枚あるので1枚ずつ塗っていきます。
1枚あたり、だいたい2時間くらいはかかりますよ(笑)
休憩しつつ作業しましたワ。
フィクシンワックスも使う
細かいところ、特に先端部分のところとか、ボタンのところとかは、固いグリーンランドワックスだと塗りにくいのでフィクシンワックスを使って丁寧に処理しています。
ちなみに、ボタンのとこは、裏側もフィクシンワックスで防水加工してます。
シームシール的な意味で。
1枚塗り終わるとこんな感じです。
固体のグリーンランドワックスは蜜蝋の色が強く黄色ですが、塗ると生地は白っぽくなります。
テラテラしてます。
結構強めに塗っています。
1枚塗り終わると、長時間の休憩必須です(笑)
グリーンランドワックスを浸透させる
自家製グリーンランドワックスをポンチョ2枚に塗り終えたら、次の作業に入ります。
グリーンランドワックスを浸透させる作業です。
いつものようにヒートガンを使います。
ヒートガンの熱風で生地に塗ったグリーンランドワックスを溶かし、コットン生地に浸透させます。
サクサク溶けて浸透していくので、楽しい作業です。
半分浸透させたところ
ポンチョ1枚の半分を溶かして浸透させた状態はこうです。
塗る作業の何倍も早く終る作業なので、もう少し楽しみたいと思うところだったりします。
グリーンランドワックスを塗ったポンチョ2枚の浸透作業が終われば、防水加工の作業は終了です。
手順自体は少ないですが、塗り作業で時間を取られるので1日作業になります。
防水テスト
旧ソ連軍ポンチョのプラシュパラツカ(Plash Palatka)で実証済みなので、わかりきったことですが、やりたかったので防水テストしました。
いつものように、
ホースで霧状の水をジャーです(笑)
表側と裏側の生地の状態
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)は、コットン製、すなわち「綿」なので、グリーンランドワックスを浸透させた防水加工をすると、表面をコーティングしたような防水加工とは違った表面になります。
表面コーティングしたやつは、水滴すら付かず(基本的にすべて流れ落ちる)、そのまんまな感じですが、グリーンランドワックスで防水加工した場合は、長時間雨などの水分に生地が打たれると、表面が濡れます。
なので、濡れた感じになります。
コットン自体が、ある程度水分を吸収するので、それで網目を塞いで防水するやつもあるのですが、コットン自体にも水分は吸収されるので濡れていますが、防水は出来ています。
知らない人だと、
「あ、濡れちゃってるし」
とか思いますが、そういうものなので、その状態がノーマルです。普通です。
あ、この画像じゃ濡れているように見えないなぁ(笑)
ま、いっか。
デ、
そんな状態でも、裏側の生地はドライです。
湿り気はあったりします。
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)はフロアレス(床面がない)なので、地面からの湿気を直に受けるし、張り方次第ですが、底の方が地面と若干隙間があったりして、防水テストでジャンジャンと水を流しているので、地面に流れた水からの湿気とかもあるし、裏側の生地はドライですが、湿り気を感じるなら、それは湿気のためで、水が漏れたわけではないです。
真冬の氷点下とかで使うと、
生地の表も裏も霜がつくというか凍っていたりしますよ(笑)
わかってはいましたが、相変わらず、グリーンランドワックスの防水性能すごすぎです。
固体より液体で塗ったやつが最強ですけど(笑)
ポーランド軍テント防水加工動画版
というような作業の動画は以下になります。
前半が防水加工作業で後半が防水テストです。
雨天時の野外防水テスト動画
豪雨の中、野外防水テストを行いました。
つうか、ずっと裏庭にポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)を張ったままにしておいたら、梅雨時期だったので、いい塩梅に豪雨になってくれたから、というのは内緒です。
こちらの方が、表面の濡れた感じ、裏面のドライな感じがよくわかります。
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)にしろ、旧ソ連軍ポンチョのプラシュパラツカにしろ、グリーンランドワックスで防水加工したコットン生地は、長時間雨に打たれると(そんな長時間でもないんですが)貼り付けた動画のように表面は濡れ鼠になります。
見た目だけで判断すると、もう中も雨漏りでビショビショだろう・・・とか思っちゃうのですが、裏面はドライです。
防水テストのためにグラウンドシート代わりにブルーシート(シルバーシート)を敷いているので、予想よりも地面からの湿気がなく、信じられないくらいドライでした。ダンゴムシがたくさん避難していましたけど(笑)
グラウンドシートないと、地面からの湿気で、これくらいの豪雨だと裏面が軽く湿り気を帯びたりします。
詳しいメカニズムはわかりませんが、
たぶん、
防水加工しているので、コットン生地が吸収できる許容量を超えた水分は表面を流れ落ちていると思います。
許容量内の水分はコットン生地が吸収しているので、見た目は濡れ鼠と。
マ、
そんなことはどうでもよくて、
とにかく、防水できていればいいわけで(笑)
コットンテントの防水剤は何がいいのか
ぶっちゃけ、わかりません(笑)
つうか、
何でもいいと思います。
防水なり撥水性能があれば。
あとは、防水加工の手間とかコストとかが問題なわけで(笑)
グリーンランドワックスを使うのは、ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)がコットン製だから。
グリーンランドワックスは、動物系蝋の蜜蝋(ビーズワックス)と石油系ワックスのパラフィン(有機化合物)から作るので、アウトドア道具類に使うにはもってこいだな、と。
塗るの大変なんですが。
デ、
1年前に作った自家製グリーンランドワックスも、もうこれだけになりました。
旧ソ連軍ポンチョのプラシュパラツカ(Plash Palatka)に液体で使用した時に、がっつりと減ったので、思った以上に減りが早かったです。
フェールラーベンのグリーンランドワックスを使った人が、
「なかなか減らない。全部使いきれるのだろうか」
とか書いているのを見ると、「テントに使えばすぐになくなる。液体で使えばすぐに減る」と大声で叫びたい今日このごろだったりします。
また自家製グリーンランドワックスを作らなきゃ、なのであります。
ってなことで。
[参考記事]
ポーランド軍テントの再防水加工
3日連続雨の中でポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)を張っていたら、ボタン付近から雨漏りしてきました。
これだけ苦労して防水加工したというのに・・・
その原因はボタン付近を適当に防水加工していたからなんですが、その辺の詳しいことと再防水加工の記事を投稿したのでリンクします。