焚き火の手順としては、火を起こす、焚き付け用の細かい薪をくべる、火を大きくする中くらいの薪をくべる、火を強くする大きな薪をくべる、になるかと思いますが、最初に火を起こす時に必要なのが「火口(ほくち)」になります。
古新聞紙などにライター・・・
でいけるのですが、なんつうか、野営とか道具に凝ったキャンプとかする場合、演出が必要なので、もっと凝ったやり方になるかと思います(笑)
ティンダーと呼ばれる火起こし専門のツールを使って。
松ヤニが溜まった古い松の木の倒木から切りだしたティンダーウッド(ファットウッド)だったり、麻縄だったり、コットン球にオイルを染み込ませたものだったり、山で探してくるものやお金を出して買うものなど、色々ありますが、
竹で充分です(笑)
竹は脂分を含んでいるので火の点きも良く、日本だと、どこにでもあり、わざわざ探す必要もなく、基本的に無料なので火口(ほくち)には最高の素材だったりします。
そんな、竹での火口(ほくち)、すなわち竹ティンダーの作り方です。軽い焚き付けも。
竹ティンダー(火口)の作り方
デ、
作り方なんですが、作り方もクソもないくらい簡単です。
ただ、削るだけ(笑)
ナイフや鉈のエッジ(刃と真逆の方)で削れば、薄い竹の火口(ほくち)が出来ます。
竹を用意する
まず、竹を用意します。
切りたての竹よりも、ちょいと置いて乾燥した竹の方が個人的には好きです。
竹山に行くと、管理され整備されている竹山だろうが放置で荒れた竹山だろうが、必ず、切り出した竹や倒れた竹があるので、手に入れるのは簡単で、それをよく使います。
ちなみに、うちの竹山は放置で荒れ放題で夏場はジャングル状態なので、無防備に行くと危険な場所だったりします。
ヘビや虫がうじゃうじゃ!
祖母の竹山は整備されていたのですが、ここ最近は放置状態なので一度見てみないとナ、と思っている今日この頃。
そんなことはどうでもよくて、
用意した竹は、適当な長さに切って半分に割ってます。
長い竹の方が色々と便利なんですが、記事用に短いやつ使ってます。
基本的に、倒木などの木材でも同じ手順で火口(ほくち)を作ることが出来ますが、竹は繊維が縦方向なので、竹の方が簡単に、つまり、楽に火口(ほくち)を作ることが出来ます。
割かし誰でも。つまり、初心者でもって意味です。
上級者は、竹だろうが木だろうが、なんでもシャカシャカやって作れるので(笑)
ナイフのエッジで削る
ナイフのエッジでシャカショコと削ります。
削りカスがどんどん下に溜まっていきます。
この削りカスが、火口(ほくち)です。
ある程度の量になったら削るのを止め、軽く指先でまとめたりします。
200円のファイアースターターで着火する
メタルマッチとか呼ばれるファイアースターター(火打石)、マグネシウムタイプやフェロセリウムタイプなど色々ありますが、何千円もするようなやつと数百円のやつに、
差は全然ないです(笑)
ストライカー(火花を起こすヘラの方)が違う!
ってこともなく、どんな安ものだろうが火花が散って、火花が散れば、火は点きます。
火花の量が違う!
ってのも全然関係ないです。ロッド(棒の方)がたくさん削れているだけなので、早く消耗するし、たくさん削れる=ストライカーの性能なので、なんか、高いの買うのバカらしくなります。
このメーカーのやつがいい!このデザインのやつがいい!
ってのは、アリです(笑)
そんなこともどうでもよくて、
この200円のファイアースターターはロッド(棒の方)だけだったので、庭を剪定した時に切った枝でハンドル作って接着剤で付けてます。
見た目は200円から脱出!
この太さと長さなら、たぶん、一生持つと思います(笑)
デ、
切り株の上でやっているので、竹ティンダー(火口)にファイアースターターを突っ込んで、切り株にファイアースターターの先端を当てて(固定させて)、ナイフのエッジでシャカショコして火花を散らします。
地面でやっても、このように、火口(ほくち)に突っ込んで地面に固定してやると、すぐに着火します。
竹の火口(ほくち)に限らないのですが、火口だけだと、わりかし、すぐに火は消えます。
なので、焚き付けが必要。
鉈(ナタ)のエッジで削る
次に、鉈で同じように竹ティンダー(火口)を作りました。
鉈の方が、長くて重いので作業的には楽です。
使ったナイフが、どちらかというとクラフト用みたいな短いやつだったので特にそう感じたわけですが、ごつくてある程度の長さのナイフなら、ナイフと鉈の中間くらいでいけると思います。
うち、鉈はたくさんあったはずで、こういう今風の鉈じゃなくて昔のタイプもあったはずなんですが、昨年の地震以後、見てないという・・・どっかいっちゃったかなぁ。
片刃だったしなぁ。
自分が左利きなので片刃は扱いずらくて、あったとしても、使ってない(笑)
デ、
話を戻して、鉈もナイフ同様にエッジでシャカショコと竹を削ります。
削りカスがどんどん下に溜まっていきます。優しくやると、竹にくっ付いたままの削りカス。
この削りカスが、火口(ほくち)です。
焚き付けも鉈で作る
竹ティンダー(火口)だけだと、わりかし、すぐに火が消えるので、軽い焚き付けも一緒に作ります。
エッジではなく、刃の方で竹を削ります。
竹のフェザースティックなわけですよ。
竹は、ほんと優秀ですワ。
ナイフでも出来ますが、鉈の方が超簡単です。
ナイフによりますが(笑)
最終的には切り落としているので、スティックじゃないですが(笑)
100円のファイアースターターで着火する
鉈で作った竹ティンダー(火口)と焚き付けは、100円のファイアースターターで着火します。
マグネシウムロッドという触れ込みでしたが、違うはず(笑)
普通のフェロセリウムロッドのはず。
送料込で120円くらいでしたワ。
ナイフで削った時と同じように、竹ティンダー(火口)にファイアースターターを突っ込んで、切り株に先端を固定して、付属のストライカーでシャカショコとやります。
同じように、すぐ火は着きます。
薄い焚き付けも一緒なので、火口(ほくち)のみより、長く燃え続けます。
焚き火の時は、ここにさらに焚き付けくべて火を大きくし、大きくなったところで中くらいの薪をくべる、と。
手斧の場合
手斧(ハンドアックス)でもやってみたのですが、手斧の形状から持ちにくく、エッジ部分もナイフや鉈に比べて無いに等しいので、やれないことはなかったのですが、
面倒くさくて、作業効率悪くて、ダメだこりゃ、と(笑)
エッジじゃなく刃の方でやると、ザクザクと竹にめり込むし。
なので、スルーです。
焚き火をする
せっかくなので、焚き火してみました。
小さいファイアーピットを作り、地面の上で竹ティンダー(火口)に着火し、焚き付けをくべ火を大きくし、薪をくべる。
焚き火だけだと味気ないので、スティックのやつですが、カフェオレを飲むためにキャンティーンカップでお湯も沸かします。
デ、
春先に作っていた(過去記事の下記リンク参照)竹の湯呑みに入れて飲みました。
すっかり色あせましたけど(笑)
マ、
ここだけの話なんですが、4月に作った竹湯呑みだったので、ひび割れしていて、それに気づかなくてお湯を注いだので、
ダダ漏れだった(笑)
というのは内緒です。
竹ティンダー作りの動画
というような、竹で作る火口(ほくち)、竹ティンダーを作っている動画は以下になります。
記事では紹介していませんが、150円のファイアースターターを使った着火場面も入れています。
安物ファイアースターターで充分ってのが分かり易いように(笑)
ストライカーも、ナイフのエッジ使ったりしてますが、付属のストライカーで全然問題ないです。
ただ、ストライカーの「バリ」、これがないと火花飛ばないので、その方向だけ注意する必要があります。基本的に右手でストライカー持つようにバリがあるので、左利きの人だと苦労するかも?
左手にストライカー持ってもいいように作ってはあるはずなんですが、いかんせん、100円200円レベルなので。
使ったやつは、一応どっちもバリありました。
バリ無くてもヤスリで削ってバリを出すだけ(笑)
割れてた竹湯呑みは登場しません(笑)
最後にまとめてみる
という感じで、竹で火口(ほくち)を作るのは簡単に出来ます。
ナイフで削るか、鉈で削るか、くらいです。悩むの。
鉈があるなら鉈、ナイフだけならナイフ、でいいと思います。
鉈の方が楽なのは楽です。
エッジを使うので、刃は上を向いているので注意して下さい。
ぶっちゃけ、
割れた石の断面でも削れるんですけどね(笑)
サバイバル的思考だと。
今回は、ファイアースターターを使っていますが、竹だけでも着火できます。
ええ、ファイアースターターはいらない子なんですよ、実は(笑)
ついでに、
竹でご飯も炊けるし、煮ることも焼くこともできます。お皿などの器にコップ、水筒、お箸にスプーンにフォークにお玉も出来るし、ハンモックも作れます。
トランギアのメスティンなんていらない子(笑)
でも、それはもうサバイバル!
キャンプや野営(?)でしか焚き火しなくなりましたが、たまには、アウトドアで万能な力を発揮する竹を使って火口(ほくち)を作り、竹のカップでコーヒーなんぞを飲んでみるのもいいのかな、と思ったり。
ってなことで。