米軍コット(GIコット、GIベッド、野戦ベッド)は、民生品のコット(キャンプベッド)に比べ質実剛健で靴を履いたままガシガシと使えちゃうシロモノですが、夏場はモスキートネット(蚊帳)が必須になります。
なので、過去記事で米軍コットと4種類の蚊帳について投稿しましたが、その中のひとつ、「イギリス軍コット用蚊帳テント」を改めて使ってみました。
米軍コットにマウントしての使用、コットを使用せずに単独での使用の2パターンです。
梅雨なので雨な日が続き、雨対策のテストにもなった庭キャンプになりました。
ミリオタじゃないけど、なんか、そんな風になってきたなぁ(笑)
軍用品は普通に頑丈なので、そういう観点で選ぶと、おのずと軍用品がセレクトされるんですよねぇ。
これは、昨年の地震で被災し、アウトドア用品が全然役に立たなかったという教訓から。
米軍コットにマウントして英軍蚊帳テントを使う
そんなこんなで、
とりあえず、
米軍コットにマウントします。マウントの仕方は過去記事の動画の通りです。
英軍蚊帳テントを組み立てて、米軍コットの上に載せて(マウント)6箇所のベロクロで固定するだけ。
寝るので、ウレタンマットを敷いてます。
寝冷えしないように、ウービー(米軍ポンチョライナー)を毛布代わりにしてます。
ウービーは凄いですよね。軽いし、暖かいし。
冬にハンモック野営した時、0度くらいまでならウービーとブランケットだけでいけましたもん。寝袋いらず。
ただ、ウービーは、風に弱い(笑)
レインフライとしてタープを被せる
英軍蚊帳テントをマウントした米軍コットには、3×3サイズのタープをダイヤモンドスタイルで被せました。
日よけ雨よけのフライとして。
冬に米軍コットだけで野営した時は、リッジラインを張って、そこに3×3タープをダイヤモンドスタイルに張ってフライにして寝たのですが、相性抜群でした。
豪雨に見舞われましたが、全然濡れない。
雷雨になったので避難しましたけど(笑)
今回は、英軍蚊帳テントに自立用ポールがあるので、それに被せるようにしたのでリッジライン張ってないです。
前後に空間があるのでエアフローもばっちりで、風がよく通り快適です。
米軍コットの足の高さがあるので、雨が吹き込むこともなく、快適過ぎるほど快適でした。
雨の日の動画
そんな、米軍コットに英軍蚊帳テントをマウントした映像は以下になります。
やっぱコット寝は快適だなぁ。
英軍蚊帳テントを単独で使う
英軍蚊帳テントは、コット用でもありますが単独でも使える一人用蚊帳テントでもあるので、単独で使いました。
3×3タープを外し、米軍コットから英軍蚊帳テントを降ろし、直寝スタイルになるので、グラウンドシートを敷き、その上に英軍蚊帳テントを設置です。
中には、ウレタンマットを敷き、その上にインフレーターエアマットを配置しています。
そして、ウービー(笑)
単独で使用する場合は、英軍蚊帳テントは、四隅にペグを打つDリングがありペグダウンするのですが、面倒だったので、そのまま置くだけにしました。
レインフライとしてバァシャを被せる
英軍蚊帳テントを単独で使用するので、米軍コットの高さ分低くなるし、3×3タープは大きすぎるだろうと、バァシャ(Basha)を日よけ雨避けのフライにしました。
バァシャ(バシャとも発音しますが馬車になるのでバァシャとしてます)は、Bashaと書き、主にイギリス英語で使う言葉です。
ぶっちゃけ、タープと同じ意味です。
イギリス軍スラングとして、簡易シェルターや簡易シェルターを構築するタープ自体を指すらしい。
だからイギリス人はみんなBashaBasha言ってるのか!
検索したら、まず「馬車」がヒットしますよ(笑)
そんなことはどうでもよくて、
英軍蚊帳テントを使うので、バァシャもイギリス軍MTP柄Bashaにしています。
サイズは、2.5×2.0くらいです。長方形です。簡易シェルター用ですから。
こいつを英軍蚊帳テントに被せます。
正方形じゃないので、ダイヤモンドスタイルにならなくて、濡れない用に英軍蚊帳テントを配置するの苦労しました。
ちょっと斜めに配置すると良い感じになります。
要所要所をイギリス人がよくやるようにバンジーコードで引っかける。
バンジーコードは便利ですねぇ。
タープやバァシャを使う時に重宝しますワ。
パラコードと一緒にも使ってますけど。
デ、
低くなるので、コット使用時に比べると、出入りは不便ですね。
屈まないといけないので。コットの便利さを先に知っていると不便さを感じると思います。
まぁ、
野営に不便もクソもないんですが(笑)
バァシャ使ってるので、この入口付近で焚き火ってわけにもいかないし、ガスストーブとかしか使えないし。
でも、ファイアーピットは普通別のとこにするので問題はないです(笑)
雨の心配がないなら、これで十分快適です。
米軍コットにマウントした時と同じようなスタイルにしているので風通りも良く、快適です。
ええ、
雨さえ降らなければ・・・
雨風に負けるのでプラシュパラツカ投入
デ、
雨が降りまして、結構強く降って、寝てたのですが、風も強かったので、このスタイルだと、雨が吹き込んできます!
ちょ!
よく見ると、バァシャと英軍蚊帳テントの向きが間違っていて、英軍蚊帳テントには前後があるのですが、頭の方をバァシャのカバーが薄い方にしてました。
なので、よく雨が吹き込むわけですよ(笑)
ちなみに、
英軍蚊帳テントの後ろ(足が来る方)は、シートが高くなっていて防御力が高めてあります。
こりゃいかん!と、
旧ソ連軍のポンチョ(ケープ)なプラシュパラツカ(Plash Palatka)をバァシャの上から被せました。
自家製グリーンランドワックスでガチガチに防水処理したやつで、個人的に、コットン生地製の軍幕(米軍パップテントやポーランド軍テントなど)の中で最強と思ってます。
米軍パップテント(シェルターハーフ)やポーランド軍テントは、テントくらいしか、見た目で使うしか能がない代物ですが、このプラシュパラツカは汎用性が凄すぎでそれらに比べ大変に優秀です。
なんせ簡易ボートにもなる(笑)
個人的感想だと、プラシュパラツカ>ポーランド軍テント>米軍パップテントの順。
プラシュパラツカの派生品が東ドイツ軍や旧東欧諸国の似たようなポンチョ類ですが、本家本元が安くていいです。
プラシュパラツカがマダラなのは、自家製グリーンランドワックスを塗る時に、液体にして刷毛で塗ったのですが、
塗り過ぎたから(笑)
なので、重くなりましたが、防水効果はガチガチになって、逆に良かったかな、と。
迷彩柄っぽくなっちゃったし(笑)
ポーランド軍テントとプラシュパラツカの組合せは、焚き火するなら最強です。
ポーランド軍テントの改造も必要ないです。
英軍蚊帳テント単独使用の雨の動画
そんな、英軍蚊帳テント単独使用時に強い雨が降ってプラシュパラツカを投入した動画は以下になります。
前半は、弱い雨だったので単独使用の雨の日な映像です。最後の方にプラシュプラツカ投入後の映像があります。
夜、もっと雨が強くなったので、最終的に、MSSのゴアテックス・ビィビィカバー使ってます。
ええ、雨の吹き込みが凄かったので(笑)
最初から使えば良かったワ。
英軍蚊帳テント自体の防水能力
英軍蚊帳テントは、上が蚊帳で下の部分はシートになっています。
ここ、防水処理してあると聞いていたのですが、全然でした!
USED品なSurplus品なので、防水能力が劣化したのかなぁとも思っていますが、明け方、シートにびっしょりと水が滲んでいて、
なんじゃこりゃ~状態ッスよ。
改めて防水加工しなきゃです。
ウレタンマットにインフレーターエアマット、そしてMSSのゴアテックス・ビィビィカバーだったので全然気が付かなかったです。
なので、
先に書いたとおり「雨さえ降らなければ・・・」と。
マ、
改めて防水処理すれば問題ないです。
コット有りと無しの違いというかまとめ
結論は、コット有りの方が、何百倍も快適です(笑)
コット無しの時に豪雨に見舞われたということを抜きにしても、何かとコット有りの方が便利で快適です。
特にキャンプ場でやるなら。
山の中とかブッシュの中なら色々と制限されたりもするので別でしょうけど、おそらく、多くの人がキャンプ場でこういうことをやるはずなので(笑)
あと、
コット無しでも、豪雨だとプラシュパラツカ使ったので、3×3タープは大きすぎないんじゃないか、これくらいで広く英軍蚊帳テントをカバーした方が快適じゃないのか、とか思っていたり(笑)
キャンプ場でやるなら、フリーサイトとか平坦で広いので、そっちの方がいいと思います。
いずれにしても、
米軍コットには、専用蚊帳よりも英軍蚊帳テントの方が向くな、と思った今日この頃でした。
ってなことで。
ブログ拝見させていただきました。
どれも非常に参考になる内容で、勉強させてもらっております。
ひとつお聞きしたいことがありまして、このMTP柄Bashaはどちらのメーカーの物でしょうか。もし宜しければ参考までに教えていただけると幸いです。
こんにちは。
MTP-Bashaは、イギリス軍の実物です。デッドストックの新品でした。
純正の同じ素材でできたバッグ(収納袋)もあって、なぜか、とでも小さいです。入れるの苦労します。
この純正収納袋が小さいのは有名で、海外の人も「イギリス軍頭おかしいんじゃねぇのか?」とかレビューしていたりします(笑)
畳み方のコツと入れ方のコツを覚えればいいだけなんですが。
そうそう、
Bashaについて日本語情報少ないので、記事を書こうと思っていましたが、すっかり忘れていました。英語とかだとレビュー記事やレビュー動画たくさんあります。
デ、
日本だと、軍モノを扱うミリタリーショップで売られていたりしますが、少なかったり高かったりします。
イギリスから買いました。
ebayとかだと、た~くさん売ってありますよ。イギリスのミリタリーショップにもたくさんあって、普通に日本にも送ってくれます。
いくつか懇意にしているショップもありますが、ショップ次第では、人種差別じゃないですが、結構日本人というかアジア人を見下して音沙汰なしになるところもあるのでドキドキしたりします。そういう経験ありますし。
無茶苦茶親切なイギリスのお店とかもあるのですが、七つの海を支配した大英帝国の腹黒さとか実感できたりして、海外通販(特に英国)は、勉強になります(笑)
他のギアにも言えることですが、海外軍モノやアウトドアグッズ系は、だいたい、日本で売られている価格の半分くらいで手に入ると思っていいです。送料込でもです。
日本だと、ショップが大量発注したりして関税かかったり送料が大きくなったりで、その分価格に上乗せされるので仕方ない部分もありますが、
総じて、ボっているところが多かったりしますね(笑)
自分で直接海外から取り寄せると、日本のショップが良心的なのか荒稼ぎしているのかよくわかるので、これまた勉強になります(笑)
そんなことはどうでもよくて、
これは、送料込で5000円か6000円だったと思います。日本だと軽く1万超えなはずなので直接買いました。つうか、あんまりどこも扱ってないですよね。Bashaは。日本で買えるなら買いたいのですが、なかなか無いので。
英国からだと、だいたい1週間から10日くらいで届きます。
イギリスなので、英ポンド建てで、英ポンドは高いんですよ(笑)
なので、為替の動きみて買ったような記憶がありますが、モノ自体が安いので、何十円レベルで安くなっただけでした。
イギリスのアウトドアメーカーとかレプリカ品とか売っていて、実物より若干安いです。
が、
サイズが結構違います。素材自体やデザイン(実物のやつは、実戦で負傷兵が発生した場合の担架にするため、数か所に手で握れるハンドルというかグリップが付いています)が違っていたりします。
なので価格にも差があります。若干なんですけど。5000円が4200円とかレベルです。
実物が2.5m×2.0mで一番大きくてレプリカは、総じて小さいです。2.0m×1.5mとか。
イギリスは伝統的に「シェルター」として使うので実物でもこの大きさです。日本のキャンプで使う「タープ」とは若干使い方が違うかな、と。
日よけ雨よけなのは同じなんですが。
でも、レプリカ品とかはBasha同士を繋げられる機能とかあったりして、ぶっちゃけ、最初は悩みました。特殊部隊のSASモデルとか汎用性あって良かったのです。
よく考えると、繋げて使わないよな、となりこれを購入です(笑)
レプリカ品だと、他の記事に書いているのかな?イギリスのアウトドアメーカーに「ハイランダー」というのがあって、そこが何種類も出しています。このメーカーは実際に軍に納入しているメーカーだったような。違ったかな?
大きさも縦がちょい小さいくらいで2.5m×1.7mくらいだったような。価格も1000円くらい実物より安かったような気がします。
実物にこだわらないなら(柄で選ぶなら)、めちゃくちゃありますよ。中華製とかもあって抜群に安いですよ。品質はわからないですけど(笑)
ハイランダーは、そこそこいけます。他のギアを結構買っているので。日本でいうところの「キャプテンスタッグ」や「ドッペルギャンガー」みたいなとこと思ってます。
以上がご質問の回答になりますが、これくらいでよろしいでしょうか?
ってなことで。