日本のアウトドアツールの定番材料と言えば「竹」です。そんな竹で作る簡単な竹コップの作り方を過去記事で投稿していますが、今回は、マグカップの作り方になります。
参考)
日本は、取っ手の無い器の文化なので(例えば湯のみ、お猪口など)、作る必要なんて無いなぁ~とか思っていたのですが、竹だけで作れるし、簡単だし、竹カップだと、作るのすぐ終わっちゃうので、
あんまり意味ないけど、竹マグカップを作ることにしました。
途中まで竹コップと同じ工程なので、そこで止めれば竹コップとして使えるので、ほんと、日本人的には、あまり意味の無い工作だよなぁ~とか作りながら思ったのですが、
見た目は、
断然、
竹マグカップの方がいいから困る(笑)
竹マグカップの作り方
そんなこんなで作り方です。
いつものように、
必要な時に、必要な現場で作るので、油抜き等の処理は一切合切やりません。
別に売り物作るわけじゃないので、それに耐久性なんか最初から無視しているので、使い捨てとして作るので、そんなことはしなくても大丈夫です。
キャンプ地なり野営地で、その時使えればいいという前提で作るので。
それなりの耐久性あった方がいいという方は、作ってしまった後に、お鍋で煮るといいと思います。
湯通しの油抜きかな?
色は落ちますが油は抜けます。それを陰干しして乾燥させれば、それなりに耐久性は出るかと。
基本的に、
このブログで紹介する竹工作関連は、キャンプ地や野営地、はたまた夏休みの課題レベルな、一期一会なバンブークラフトなので、作っては燃やし作っては燃やしなやつになりますです。
竹マグカップ作りの材料
そんなことはどうでもよく、
孟宗竹を使いました。真竹でもいいです。
手頃な大きさの竹であれば、何でも構いません。
- 孟宗竹・・・適当な大きさと長さのやつ
- ノコギリ
- ナタ又は手斧
- ナイフ
- 彫刻刀または小さいノミ
材料というか、使用する道具類の中に「彫刻刀または小さいノミ」とありますが、これは、把手用の穴をあけるためで、彫刻刀が大きさ的に一番使いやすいです。
誰もが小学生・中学生時で使うはずなので、探せば残っていたりするはず。
この把手用の穴をあける、という作業が竹コップとの違いで、結構面倒くさいっちゃ面倒くさい作業なんですよ。
この作業やらないと、単なる竹コップとして使用できますから。
穴をあける、という作業があるために、専用の道具が必要になるわけで、これが、先に書いた「あんまり意味ないけど」という意味だったりもします。
バンブークラフトに限らず、ウッドクラフトでも、穴をあけるという作業は、専用の道具がいるので、面倒くさく思う所以になるとこだと思います。
穴の大きさがどうでもいいなら、ナイフの先端とかでガシガシやるだけですが、一応、工作なので、その穴に入れる部品に合わせて穴をあけなきゃいけないので。
電気ドリルとかあるなら一発ですが、
こういうのは、手作業でチマチマやるものなので、
それは反則(笑)
商品とか製品なら手作業なんかでやってられませんけどね。
竹の向き
竹には上下があり、枝が上に向かって生えているので、その枝の生え際を見ればわかるのですが、節目を見てもわかります。
真横から節目を見て、なだらかにカーブしている方が「下」です。
画像ないのでわかりずらいですが、「上」の方の節はフラットになってます。
地球には重力があるので、竹の中の節も下に向かって湾曲していたりするので、本来は、竹コップなり竹マグカップ作成時には、この竹の上下を意識して切る必要があります。
が、
そんなの関係ないです(笑)
過去記事の竹コップ作りのやつですね、竹の上下を逆にして作ってます。
全然関係ないッス!
一応、竹の中の節が「下」向きに湾曲しているやつもあるのですが、そうでないのもあって、竹の上下よりも、竹の中の節の湾曲具合を見てやった方がいいかな、と。
わたしは、それすらしませんけどね(笑)
子供の頃から、誰も、そんな竹の上下を意識して竹クラフトしたこたぁないわけです。
だって使い捨てだもん(笑)
竹を切る
そんなこともどうでもよくて、
竹を適当にノコギリで切ります。
作る竹マグカップの大きさに合わせて切ります。
その前に、今回は節目処理をしてみました。
外側の節目をナタで削って竹自体をフラットにする加工ですが、別にやらなくてもいいです。
なんでやったんだろう?
竹テーブルや竹コット(竹ベッド)作る時は、節が邪魔になるのでフラットに処理する場合がありますが、竹マグカップでは必要ありません。
やってみたかっただけ(笑)
なんか逆に見た目が悪くなってしまったな、と。
そのあと、竹を切ります。
今回は、二種類の竹マグカップを作るので、把手用の輪っか部分も細く切り落としています。
あ、
二種類の竹マグカップとは、把手が二種類という意味です。
ひとつは、竹本体を使った把手で作る竹マグカップ。
ひとつは、竹の枝を使った把手で作る竹マグカップ。
です。
デ、
竹の切り作業が終わると、こういう部品になります。
バリを取る
面取りです。
竹コップ作り同様、竹の切り口にバリがあるので、それをナイフで削りなめらかにします。
竹切りノコギリで切っても、バリは出るので面取りは必須です。
口をつけますから。
竹のささくれで怪我すると、チクチクして面倒くさいんですよ。
バリ取りが終わると、こんな感じになります。
把手を作る
把手用に切り出した竹を半分に切る
今回は二種類の把手の竹マグカップを作るので、
まずは、
竹本体を使う把手から。
細い輪っかになっているので、それをナタで半分に割ります。
パカって割れますよ。
把手のサイズを色々と考えるので、この把手用の輪っかは何種類か切り出しておいた方がいいと思います。
それを全部半分に割って、竹マグカップ本体用の竹に合わせて「これかな?」「これじゃないな?」とかやる。
細いので、加工中に先が欠けたり割れたりもしやすいので、多くあれば予備としても使えます。
なお、
手で持つ把手部分なので、こいつもバリ取りをします。
把手用の竹の枝を切る
次は二種類目の把手が竹の枝のやつ。
適当な枝の部分を見つけ、枝を曲げてみて、いい感じなら長めに切ります。
枝は垂れ下がるので、垂れ下がる方には簡単に曲がるので、適当なやつはすぐに見つかります。
竹マグカップ本体に合わせて、曲がり具合や長さなどを確認して下さい。
把手を入れる穴をあける
次に、竹マグカップ本体に穴をあけます。
把手を入れるための穴です。
どちらの種類の把手用も、下の方は、節より下に穴をあけます。
上の穴は、ある程度上にした方がいいです。穴を完全にあけるので、その穴よりも上には液体を入れないので(漏れるから)、それを考慮して上の穴の位置を決めます。
枝の把手の場合は穴に差し込むだけなので、穴の大きさはあまり意識しませんが、竹本体で作る把手の場合は、カッチリとはめ込むようにしますので、把手の先端に合わせて穴をあけます。
そのため、ナイフなどで大きさのマーキングをします。
あとは、
シコシコとナイフや彫刻刀を使って慎重に穴をあけていきます。
穴は完全に貫通させます。
見にくいかもですが、節の下に下の穴を貫通させ、上の穴も貫通させた作業終了状態。
こいつは枝の把手用なので、下の穴は丸っぽくしています。
別にしなくてもいいですよ(笑)
把手をはめる又は差し込む
竹本体の把手は嵌め込む
竹本体で作った把手は、強く押し込んで嵌め込みます。
そのために、把手の先端はナイフで何度も微調整してます。あまり細く削ると繊維が竹マグカップと反対なので割れますので注意してください。
振っても落ちないくらい嵌め込むんですが、ここがどうしても脆弱にしか作れないなら、
接着剤でくっつける!
という手もあります(笑)
ある意味、敗北ですわナ。
竹の枝の把手は差し込む
上の穴からでも下の穴からでもいいですが、まず、一方の穴に把手用の竹の枝を通し、グルンっと曲げて、もう一方の穴に通します。
ある程度力を入れても、竹は弾力性があるので折れませんよ。
折れるなら、
それは、
把手用の枝の選定を間違えているため(笑)
もうちょっとなんだけどなぁ~って方は、把手用の枝をガスコンロやアルコールストーブなどで温めると、さらに曲がるのでやってみるといいと思います。
竹は、熱で曲がります。
熱しすぎると燃えますよ(笑)
竹マグカップの完成
以上の工程が終われば、竹マグカップの完成です。
竹マグカップ作り動画版
というような工程の動画は以下になります。
あ、丸キリも使ってたわ。
最後に
二種類の把手バージョンを作りましたが、
個人的には、
竹の枝で作る把手がオススメです。
理由は、
- 枝なので曲げやすく竹本体で作る把手と違い固定されていない(硬くない)ので割れる(折れる)可能性が低い
- 穴に入れる先端の調整が簡単
- バリ取り不要
- 弾力性があるので差し込んだ後の強度が強い
などです。
マ、
竹マグカップつうより、竹ジョッキ状態なんですが(笑)
ってなことで。