日本式バーベキューは、単なる野外焼き肉なので焼き網を使います。
バーベキューと呼ぶより、炭火の網焼きと呼ぶ方がしっくりくるのですが、島国で海鮮料理は天下一品だけどお肉料理はまったくな国でもあり、また、鍋文化がある国でもあるので作りながら(焼きながら)食べる習慣もあって、日本でバーベキューというと、そういうことになっています。
そんな日本式バーベキューで使う焼き網は、安価で作りもチープなので基本的に使い捨てであり、サイズも色々です。
使うと、油まみれになったり黒焦げになったりするやつなんですが、毎日どころか毎週すら使わないので、高温多湿な日本だと、そのチープさから、一度使用した焼き網は、捨てずにいるとすぐに錆びボロボロになったりするのですが、たまに、思いの外汚れて無くて「まだいけるんじゃ?」という場合もあります。
が、
日本でバーベキューなんて、そんなしょっちゅうやるもんじゃないので、やはり、気がつくと、錆びてボロボロだったりします。
そんな「まだいけるんじゃね?」なバーベキュー用焼き網があったので、リサイクルして使おうと、ミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)のグリル兼五徳にしました。
作りがチープなので加工しやすく、簡単な道具ですぐに出来ます。
使う道具と焼き網とミニ焚き火台
そんなこんなで、
焼き網を加工する道具は、以下の三種類だけ。
- 焼き網を切るニッパー
- 切り口を曲げるプライヤー
- 曲げた切り口を整えるラジオペンチ
使用する焼き網は、一度使ったやつで、まだ全然いける強度があるやつ。
ミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)は、使っているものから使ってないものも含め三種類で、それぞれ専用のサイズに焼き網を加工してグリル兼五徳にします。
グリルって書いていますけど、
要は、
ミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)用の焼き網のことです。
焼き網で焼き網を作る(笑)
焼き網の加工
焼き網をミニ焚き火台のサイズに合わせて切る
マジックで切る枠をマーキングする
まず、
焼き網を切るために、使用するミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)のサイズに合わせる必要があります。
このため、マジックで切るサイズを描きます。
焼き網は縦横の鉄線が格子状になっているので、これやってないと、どこを切っているのか、どこを切っていいのかわからなくなりますよ。
ニッパーで描いたマーキングに沿って焼き網を切る
あとは、マジックで描いた枠に沿って、ニッパーでパチンパチンと切っていきます。
安価でチープな焼き網なので、ニッパーで面白いようにプチプチと切れます。
切り出したやつは、こんな感じです。
切り口の端は、鉄線を固定させるため、及びケガ防止の為に曲げるので、サイズ合わせの時には、それを考慮して大きさを決めます。そうしないと、端を折り曲げた時に焚き火台の上に乗りませんよ。
切り口を曲げる
切り出した焼き網の端四面は、鉄線がむき出しになっているため、これを曲げる必要があります。
これは、先述した通り2つの理由があって、
ひとつは、鉄線を固定させるため。
もうひとつは、むき出しの鉄線で怪我をしないためです。
プライヤーを使って切り口の鉄線を曲げていきます。
鉄線は交互に上下に交差しているので、上下上下と曲げていきます。この交差具合は、焼き網を見ればわかります。
最初は90度、次に深く折り込むように二段階でやるとスムーズに出来ると思います。
焼き網は安価でチープなので、最初から思いっきり曲げようとすると、ぐにゃりと変な方向に曲がったりしますから。
でも、焼き網は安価でチープなので、変な方向に曲がっても簡単に修正できちゃいます。
が、
鉄は曲げると金属疲労起こすので(脆くなる)、ただでさえ脆弱な鉄線がさらに脆弱になるので、そこは一気にやらない方が吉。
切り口を整える
プライヤーで切り口を曲げた時点で、ある程度出来てはいるのですが、切り口の曲がり方は、だいたい均一にはならず、ちゃんと深く曲がっているものもあれば、そうでないものもあるのが普通です。
なので、
ラジオペンチを使って整えていきます。
曲がりが浅いと、引っ掛かりが出来て怪我したりします。切り口はニッパーで切っただけなのでバリがありますから。
ラジオペンチを曲げた鉄線にかぶせ「えい」と力を込めるだけ(笑)
完成
切り口を整えたら、曲がり具合や引っ掛かりの有無を確認し、大丈夫そうであれば完成です。
他のミニ焚き火台のやつも作る
同じ手順で、他のミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)用のやつも作ります。
サイズが違うだけで手順は一緒。
慣れれば、あっという間に出来上がります。
五徳として
ミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)には、もともと純正の五徳が付いています。
ミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)は、薄い鉄板(ステンレス)で出来ており、鉄は熱すれば曲がるので、使っているとミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)は、特に組み合わせるタイプのやつは、曲がりが顕著でペコペコしたりします。
実用上問題はないのですが、安定しずらかったりして、気にする方もいると思いますが、だいたい、そういう組み合わせるタイプのミニ焚き火台の純正五徳は押し込むタイプとかですが、はめるとある程度安定するようになっています。
置くだけのやつはそうじゃないですが。
直近の画像でいうなら左端のタイプのミニ焚き火台がそうで、相当鉄板が曲がって不安定なのですが、純正五徳を押し込むと安定します。
レビューなどで「熱で曲がって使えない」とおっしゃっている方は、おそらく、燃料である小さいな薪や小枝を入れるために、純正五徳を使用せず、上から薪等を入れていて、それで使えないとか言っているのかな?とか思ったり。
だいたい、鉄はなんであれ、熱で曲がるもの(笑)
あんな分厚く重い鉄道のレールでさえ、直接炎を当てているわけでもないのに、太陽の熱で曲がるんですから。
そんなことはどうでもよくて、
そんな純正五徳の上に、加工して作ったグリル兼五徳を置くと、純正五徳だけでは無理だったマグカップなどの2つ置きが出来たりするので便利だったりします。
そういう使い方するかは別として(笑)
なにげに、三枚目のミニ焚き火台(折り畳み焚き火台)は、純正五徳を配置するのを忘れているのですが、それは内緒。
ミニ焚き火台用グリル兼五徳作り動画版
というような工程の動画は以下になります。
最後に
バーベキュー用焼き網のリサイクルとして作りましたが、この他にもビリカンや飯盒で蒸し料理する時用の五徳やロースト用の置き網も作れるので、安価でチープな日本式バーベキューの焼き網は、何かと便利です。
リサイクルしなくても、新品でも、もともと安価なので、専用品を購入するよりリーズナブルで、そして何より、専用品のないやつなど、どんなサイズにも加工できるので何とでも出来るのがいいですね。
デ、
結局、
一番使うのは、こういうことだったりする。
費用対効果は抜群です。
ってなことで。
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