Tボーンステーキとは、「Tボーン(T-Bone)」という牛肉の部位を使ったステーキのことですが、ボーン(Bone)という言葉が入っている通り、「骨」が付いているお肉です。
ボーン(Bone)は骨という意味なので。
どんなお肉かというと、骨を挟んで「サーロイン」と「ヒレ」が一緒になっているお肉のことで、骨の形がT字に見えることから「Tボーン」と呼ばれています。
英語(米語)だと、サーロインはストリップロイン、ヒレはテンダーロインと呼ばれます。どちらも美味しいお肉ですね。
でも、ステーキにするならリブが一番美味しいです。リブアイ(リブロース)。
普通にスーパーとかで売ってないですが(笑)
そんなことはどうでもよくて、
近所のスーパーの精肉コーナーには、たまにTボーンが売られていたりして、こんなの買うのは、小料理屋みたいなお店やっている人くらいしかいないわけで(普通のご家庭ではどう調理していいかわからないはず)、売れ残っていると半額赤札付きで売られていたりします。
そういう時に買って冷凍庫で保管しているのですが、バーベキューで焼くの忘れていて、台所でフライパン使って焼くのもTボーンに申し訳ないなぁと、野営時に焚き火で焼きました。
焚き火でステーキは難しい
タイトル詐欺が多い焚き火ステーキ
焚き火でステーキって検索すると記事やら動画とか割とたくさんヒットするのですが、
結局、スキレットなりフライパンなりで焼いているわけで、
ちょっと違うナ、と(笑)
台所で焼いているのと一緒なわけで、ついでに、焼いているお肉もスーパーで売ってある薄っぺらい焼肉サイズなステーキ用という名のお肉なわけで、
ちょっと違うナ、と(笑)
海外サイトの記事なり動画だと、ちゃんと焚き火でグリルで焼いていて、やっぱ肉文化と魚文化は違うな、と。
つうか、肉のサイズが全然違いますから(笑)
精肉コーナーのステーキ用牛肉もアレだし
デ、
スーパーで売られているステーキ用という名のお肉は、だいたい200グラム前後で小指の爪くらいの厚さしか無く、ぶっちゃけ、これは焼肉サイズで、スライスして焼肉にして食べた方が何倍も美味しいお肉だったりします。
だいたい、肩ロースなんですよね(笑)
肩ロースは、チャックロールとかチャックアイとか呼ぶのですが、最近はスーパーも「1ポンドステーキ用」として肩ロースの塊肉をパックで売ったりしていたりするんですが、テンダライズされていたりして、
ステーキ肉ちゃうんかい!
と突っ込んでしまいます。
テンダライズとは?
テンダライズってのは、お肉のスジ切りのことで、機械で切れ込みとか入れることです。
フォークとかでお肉をグサグサと刺してスジ切りとかしたりしますが、もう切れ込みで入れてますからね。
焼肉用じゃねぇかよ!
お肉好きにとっては、色々な勘違いの多い日本の精肉コーナーのお肉は楽しいところだったりします。
焚き火だからではなく薄いから難しい
そんなこともどうでもよくて、
バーベキューで焼くのを忘れていたTボーンステーキは600グラムくらいあって、ステーキ用としては、まずまず。
ただ、
こいつはUSビーフで和牛に比べ格安で(かつ赤札のやつ)、費用対効果バツグンなやつだったのですが、お肉のカットは日本でしたらしく、薄い薄いお肉でした。
そこだけ残念。
薄いと、特に焚き火でステーキを調理する時は苦労するのです。
2センチ以上ある厚さだと、割と簡単に調理できます。3センチは欲しいところ。
1センチとか1.5センチとかの厚さのお肉だと、
「好きなように焼いて下さい」
になります(笑)
今回のTボーンステーキ肉は、1.5センチあるかないかくらいの厚さで、結論からいうと、大好きなミディアムレアにすることが出来ず、ギリギリでミディアムな焼き具合になりました。
USビーフのグレード
そんで、
USビーフは大きく3つのグレードがあって、上から「プライム」「チョイス」「セレクト」なんですが、だいたい日本でいう「サシの入り具合」で分けていいと思います。
実際には、肉質と脂肪分の分け方は別なんですが、お肉屋さんでもないし、そんなの知る必要はないです。
今回のやつは、「チョイス」グレードかなぁと思っていたのですが、割とサシがあって、焼いている最中も脂タラタラだったので「プライム」グレードだったと思います。
日本人好みの肉質つうかやつなんですが、
ステーキとして見た場合、
個人的には、
イマイチでした(笑)
スライスして焼肉だったら最高!
柔らかくて旨いのですが、焼肉じゃなくてステーキとして食べたいので、個人的には、サシは少ない方がいいのです。
脂を食べるのではなく、肉を食べたいので。
つうか、肉自体が好きなので(笑)
レシピ
というような前段があって、ここからレシピになります。
レシピつっても、ステーキ、肉を焼くので、ある意味「焼肉」なんで味付けして焼くだけなんですけど。
焚き火でのTボーンステーキの焼き方の工程は以下になります。
- 焚き火を起こす
- Tボーンに下味をつける(シーズニング)
- 強火で両面を焼く
- 弱火で両面を焼く
- お肉を休ませる
- できあがり
本当に、味付けして焼くだけ(笑)
焚き火を起こす
ファイアーピットに焚き火を起こします。
焚き火調理のコツは「熾き火」にしてから調理するなんですが、今回は強火で焼く工程があるので、熾き火になる前に焼き始めます。
なので、
火の様子をよく見ておくことが大事。
ガンガン火を焚いてもアレだし、放っておいて熾き火になっていてもアレだし、なので。
なお、
調理しているのは、夜中です。
真夜中(笑)
Tボーンに下味をつける
シーズニングになります。
ステーキなので、余計なやつはいらないです。
ステーキソースなんかも基本的にはいらないです。
お肉の味を堪能したいので。
デ、
塩コショーだけでも充分ですが、SPGが無難です。
S(ソルト:塩)、P(ペッパー:胡椒)、G(ガーリック:にんにく)のSPG。
今回は、バーベキュー時に作るドライラブを使っています。
SPGを基本に各種スパイス類を配合している自家製調味料。
ここはお好みで。
焼く直前にシーズニングしてもいいし、シーズニングしてしばらく味を馴染ませてもいいです。
ここはお好みで。
今回は、焼く直前にシーズニングしています。
強火で両面を焼く
焚き火グリルを置く
焚き火が熾き火になる直前に焚き火用グリルを置きます。
コフランのパックグリルを使用。
足が高いので、焚き火台を使用しない場合、素の焚き火調理時に便利です。
Tボーンステーキを置く
炎がまだある状態でTボーンステーキをグリルに置きます。
焼いていると脂が落ちて火が強くなったりしますが、そんなの無視して1分から2分しっかりと強火で焼きます。
焼く時間はお肉の厚さに左右されるので、その都度変わります。
お肉が厚いと、強火でしっかりと焼いても表面だけなので焦げたりはしません。
裏側もしっかりと焼く
表面を焼いたら、引っ繰り返して裏側もしっかりと焼きます。
表面と同じくらいの時間。
弱火で両面を焼く
焚き火を弱火(熾き火)にする
両面をしっかりと焼いたら、焚き火を熾き火にします。
両面を強火で焼いている時には、お肉の脂で結構ファイアー状態になっているはずなので、こいつを棒とかで消して熾き火にします。
棒とか無かったら、石を放り込んで下さい。
炎は消え、石も熱せられ、いい感じの弱火状態にすることが出来ます。
バーベキューで使う技なんですが、焚き火調理にも使えます。
弱火で両面をじっくりと焼く
弱火(熾き火)で両面を焼くのですが、焼く時間は強火で焼く時間よりも長めです。
これもお肉の厚さに左右されるのですが、強火で1分焼いているのなら弱火で2分くらいです。
両面同じ時間焼いて下さい。
なので、ここでも引っ繰り返す作業が発生します。
焼きあがり
弱火で両面焼き終わると、焼きあがりです。
お肉の焼けるいい香りが辺りに充満しているはず。
お肉を休ませる
焼きあがったTボーンステーキの中では、まだ肉汁が暴れまわっているので、こいつを落ち着かせるためにお肉を休ませます。
5分くらい。
別にそのまま食べてもいいです。
肉汁は出てきます。
両面強火で焼いているのは「肉汁を閉じ込めるため」ではないです。
強火で焼いたからって、お肉の肉汁は閉じ込められません(笑)
この肉汁にレモン汁とお醤油を追加すると、さっぱりとしてコクのある日本人好みなステーキソースが出来ますが、焚き火調理しているので今回は無視!
できあがり
とりあえず、これでTボーンステーキの出来上がりです。
ちなみに、
ステーキってのは、アツアツを食べるものじゃないです。
温かいですけど、鉄板焼きみたいなアツアツなやつは焼肉になります。
立ち食いステーキとか(笑)
だいたい、ステーキって、焼き始めてから食べるまで30分かそれ以上かかる料理です。
スキレットやフライパンで焼こうがBBQグリルで焼こうがそんなもんです。
超分厚いお肉だと10分くらい休ませますから(笑)
Tボーンステーキを食べる
竹フォークと竹ナイフを使う
バンブークラフトで作っていた竹フォークと竹ナイフを使ってTボーンステーキの実食です。
ヒレはサーロインよりも柔らかいのでサクサクと切れます。
爪楊枝でも切れるくらい(笑)
薄いTボーンステーキだったので、ちょいと弱火時間が長めになり、期待していた「ミディアムレア」にはなっていませんでしたが、ギリギリで「ミディアム」な焼きあがりになっていました。
「プライム」だったので、焼肉の「特選カルビ」みたいな感じでしたが、
美味しいTボーンステーキでした。
付け合わせはじゃがバター
Tボーンステーキの付け合わせはポテトです。
お肉を焼く前から、ジャガイモをアルミホイルに包んで焚き火に放り込んでいたので、Tボーンステーキが焼き上がる頃には、いい感じにホクホクになっていました。
バターをポテトに落とし、じゃがバターにします。
ポテトには何も味を付けません。バターだけ。
バターの濃厚なコクとポテトのホクホク感が、ジューシーなTボーンステーキにピッタリでした。
焚き火Tボーンステーキの焼き方動画版
というような、焚き火の煙で涙目になりつつ焼いたTボーンステーキの動画は以下になります。
スキレットやフライパンの方がいいかも
とか思ったりもしました(笑)
焚き火台とか使うんなら、スキレットやフライパンが超簡単ですね。
火元から簡単に距離がとれて、加熱加減が楽勝ですから。
その場合は「アロゼ」しつつ焼くので、フランス調理っぽくなりますね。
アロゼって、肉汁や溶けた脂やバターなどをお肉にかけながら焼く方法のことです。
キャンプなら、スキレットやフライパンで適当に焼いて焼肉ステーキで充分なはず。
どうせ、焼き方の違いとかわからないですって(笑)
ステーキのタレとかで食っちゃうんですから。
日本のお肉のタレって、焼肉のタレ、生姜焼きのタレ、ステーキのタレ、色々ありますが、最高に美味いですよ。
世界に誇るジャパニーズバーベキューソースですよ。
アメリカンバーベキューって豪快なだけで、味的には日本つうかお箸を使う国の味の足元にも及ばないですよ。
いやマジで(笑)
なので、
見た目重視でアメリカンバーベキュースタイルでお肉を焼いて、日本のお肉のタレで食べるのが一番旨いです。
と、
焚き火調理と全然関係ない話で「焚き火料理 Tボーンステーキの焼き方」を終わります。
ってなことで。
見つけました(笑)
遅かったねぇ(笑)
ネタはあるけど、大会終わるまで更新できそうにないかも。シンプル目指したけど、いつもの書き方になるわけよ。
アレが欲しいコレが欲しいと叫んでいる理由はわかるはず!