過去記事で、ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)に改造の必要はない!と書いていますが、今でもそう思っているのですが、やけに簡単なファスナー加工の方法があったので、やってみました。
デ、
同じコットン製軍用テントである米軍のパップテント(シェルターハーフ)もファスナー化は定番改造なのですが、あれは、別の出入り口を作るため、テントシートを切ってファスナーを縫い付けているので(フラップもいるし)、なかなか大変な改造ではあるのですが、
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)にも同じようなファスナー化をしたりして、別の出入り口を作るわけじゃないのでファスナーだけ縫い付けるのですが、ミシンが必要だったりして、これまた、なかなか大変な改造だったりします。
そんな必要ないのに・・・
が、
全然大変ではない簡単なファスナー加工方法がありました。
縫いません!
つうか、ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)自体には、一切合切加工しません。
ファスナーだけ加工します。
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)をお持ちの方はご存知ですが、こいつは2枚のポンチョをボタンでつないでテントにします。
そう、ボタンがあります。
なので、
ファスナーをボタン式にするだけでファスナー化できちゃいます。
超簡単です。
ミシンもいらない。
そして、取り外し可能という利便性。
あ、
小学校の時に家庭科で習ったボタン付け技術だけ必要(笑)
簡単ファスナー化に必要なもの
そんなことはどうでもよくて、
縫わないファスナー化に必要なものは以下のものです。
- ファスナー:155センチのやつ。インチだと60インチ。
- ボタン:テント・シート1枚につき9個必要です。サイズは15ミリ。
- 縫い針:適当
- 縫い糸:大きめのやつ
- チャコペン:ボタンを付ける位置やボタン穴のマーキング用
- デザインナイフ:ボタン穴を開けるため
- アルコールストーブとか:デザインナイフを熱する用。バーナーでも何でも可。
ファスナー以外、100均で手に入るのでリーズナブルです。縫い針と縫い糸など、ご家庭にあるものを使えば、さらにリーズナブル。
使用したファスナー
2本セットのやつをAmazonで買いました。
2本あるので、ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)のボタン止する2箇所に使えば、フルオープン出来たりします。
マ、あまり意味のないフルオープンですが(笑)
★購入したジッパーが、いつの間にか155センチサイズ無くなっていたので、別のやつをリンクしておきます。
★これは単品なので一箇所のジョイント部だけファスナー化する場合はリーズナブル。また両サイドにジッパーがあるので、中からも外からもジッパー開閉が楽なタイプです。
★もともと購入したやつ。今は155センチサイズ無いみたいですが、また出てくるかもしれないのでリンクはそのままにしておきます。152cmサイズなのでなんの問題もなく使えます。
★これは2本セット組になります。
簡単ファスナー化の加工手順
ボタンを付ける
まず、ファスナーが組み合わさっているので分離し、「ボタンを付ける方」と「ボタン穴を開ける方」に分けます。
ファスナーを閉じるのは、ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の上の方からになるので、そこだけ間違わないようにする。
衣類と逆になりますよ。
ファスナー(ジッパー)には、上止と下止ってありますが、衣類のファスナーの一番下(スライダーの付いている片方のファスナーにもう片方のファスナーをスライダーに入れて合体させるとこ)が下止になります。
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の場合は、これを逆にして、ファスナーを閉じる時は「上から下にスライダーを動かす」仕様にします。
そうしないと、常にポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の下の方は閉じたままになりますから。
つうか、ファスナーを閉じる時に、その都度ファスナーを合体させる必要があるので、通常ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)を使用する際も上のボタンは1つか2つは閉じたまま、それ以降をオープンにして使うと思うので、ファスナーを合体させる下止は上にくるようにします(常にスライダーに両方のファスナーが噛んでいる状態にして、閉じる時はスライダーだけ動かす)。
ぶっちゃけ、どっちでもいいのですが、
その方が面倒ではない、と思います。
ボタンを付ける位置をマーキングする
デ、
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)のボタンの位置にあわせ、チャコペンでボタンを付ける位置をマーキングしていきます。
ファスナーがズレないように、先端をクリップなどで固定するといいです。
ボタンを縫い付ける
縫わないファスナー化と書いていますが、ボタンを付けるということは「縫い付ける」ということなので、
ボタンだけは縫います(笑)
ボタンの種類により4穴のやつ2穴のやつありますが、どっちでもいいです。
家庭科で習った通りに、糸足に縫い糸を巻き付け、玉止めでボタン付けを完了させましょう。
糸足ないとポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)に装着できないですよ。
ボタン穴に2度ボタンを通すので。
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)は、サイズを問わず9つのボタンがあるので、ファスナーに付けるボタンも9個になります。
ボタンを付け終われば、片方のファスナー加工は完了です。
ボタン穴を開ける
ボタン穴を開けるための位置をマーキングする
もう片方のファスナーには、ボタン穴を開けますので、その位置をマーキングします。
ボタンを付けた片方のファスナーと合体させ、縫い付けたボタンの位置と同じ位置にボタン穴用のマーキングをしていきます。
チャコペンで縫い付けたボタンより大きなラインを描く。
実は、
最初にポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)自体のボタンの位置に合わせてマーキングしていたのですが、ファスナーを合体させたら、思いっきりズレていて「こりゃいかんワ」と。
よく考えたら、
ボタンを縫い付けたあとにファスナーを合体させて、そのボタンに合わせてマーキングした方が正確じゃないか!となった次第であります。
なので、
画像とか動画には、失敗して慌てて消したけど消しきれていない最初のマーキングが残っているのです。
ボタン穴用の切り込みを入れる
ファスナーの生地は、たぶんナイロン(ポリエステルかも)と思われるので、ボタン穴を開けるためのデザインナイフ(カッターでも何でもいいと思います)は、アルコールストーブで熱しています。
ボタン穴の切り込みを入れた箇所が熱で固まるので、いわゆる、ほつれ防止のためです。
熱するのはバーナーでも何でもいいです。
デ、
その熱したデザインナイフで、マーキングした箇所に切れ込みを入れていきます。
ボタンは9個なので、ボタン穴用の切込みも9箇所になります。
ボタン穴用の9つの切込みを入れたら、こっちのファスナー加工も完了です。
つまり、
これで出来ました!
ボタン穴加工時の注意点
ボタン穴は切れ込みだけなので、普通の、衣類等のボタン穴に比べ脆弱です。何度もファスナーを取り外し使っていると、このボタン穴(切れ込み)が裂けてきたりする場合があります。
なので、
切れ込みを入れる時に、焼いて固めるわけですが、うまくいかない場合とかは、瞬間接着剤などで補強したり、切れ込みの上下部分を手縫いしたりして補強した方が吉。
ミシンでボタン穴縫いすれば完璧ですが、そういうことが出来る方は、最初からテント・シートにファスナーを縫い付けているだろうかと。
このファスナー化は、テントシート自体には加工せず、取り外し自由なツールとするものなので、それがいいって方でミシンを使える方は、やった方が大吉です。
ずっとファスナーを付けたままでも、開け閉め時に無理やりやっちゃって、ボタン穴が裂けたりする可能性もあるので、ホタン穴の切れ込み(特に上下部分)がささくれないように補強することをオススメします。
ファスナーを取り付ける
ボタン穴を開けたファスナーを取り付ける
最初にボタン穴を開けた方のファスナーをポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)に取り付けます。
純正ボタンのある方に取り付けます。
ここは、2度ボタンを通すところなので、最初に純正ボタンを直にボタン穴に入れます。9つ全部。
開けたボタン穴が小さい(狭い)場合は、切込み直して下さい。
次に、
純正ボタン穴にもボタンを通します。
これが2度ボタン穴に通すということです。
ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の純正ボタンのある生地と純正ボタン穴のある生地でファスナーを挟む状態。
これで片方のファスナーの取り付け完了です。
ボタンを付けたファスナーを取り付ける
今度は、ボタンを付けたファスナーをポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)に取り付けます。
ボタン穴(純正ボタン穴)だけあるテントシートの方に取り付けます。
ファスナーに取り付けたボタンをサクッとポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の純正ボタン穴に通すだけです。
これで、もう片方のファスナー取り付けも完了です。
この時点でファスナーを閉めてみます。
外側からファスナーを閉じるので、あまり実践的ではないのですが、こんな感じになります。
一応、
生地と生地の間に挟まる感じ(笑)
ポーランド軍テントを張って動作確認する
実際にポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)を張って、ファスナーの具合を確認します。
ボタンを付けたファスナーとボタン穴を開けたファスナーはこんな感じです。
まぁ、いい感じではありました。
中に入って、ポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の内側からもファスナーのチェックしました。
まぁ、いい感じではありました。
縫わないファスナー加工手順の動画版
というようなポーランド軍テント(ポーランド軍ポンチョテント)の縫わないファスナー加工の手順動画は以下になります。
無駄にボタン付けシーンが長いというのは内緒。
最後に
簡単に加工できるのでやってみたのですが、
自分の使い方だと、
ファスナーって不要(笑)
テント・シート自体に加工せず、かつ、取り外し可能ってのは魅力ではあるのですが・・・
なので、
欲しい方がいれば差し上げますよ。
ってなことで。
はじめまして、なるほどとてもいいアイディアだと思います!
軍幕はいいですね。
色々と参考にさせていただいています。
こんにちは。
元々、アメリカ人のWawhikerさんがやっていたやつです。面白そうと早速試してみました。超簡単でした。
軍幕の季節到来なので楽しんでください。
拝見させていただきました。
ファスナーが要らないとのことでもしよろしければ売ってもらうか譲っていただけませんでしょうか?
こんにちは。
差し上げますよ。
メールいたします。
ブログと動画拝見いたしました。
大変勉強になりました。
もしよろしければ自分にも譲っていただきたいのですが可能でしょうか?
こんにちは。
申し訳ありませんが既に差し上げていて、その際に、改造道具類一式も差し上げているので何一つ手元にありません。
ポーランドテント買い、ジッパー改造を検索していたら此処にたどり着きました。動画も拝見させていただきます。
個人的には、基本的に必要ないとは思うのですが、キャンプ場とかだと必要なのかな、とも思ったりします。いずれにしても、色々な方法があるので楽しみながらジッパー加工されてください。記事で紹介した方法は一番楽かと思いますが、ボタン穴補強とか忘れると面倒くさいことになるのでご注意を。ポーランド軍テントを思う存分楽しんでください。
ファスナー加工拝見させて頂きました。
因みにテントはサイズ3用ですか?
譲って頂く事は可能でしょうか。
宜しくお願いします。
こんにちは。
「因みにテントはサイズ3用ですか?」とのことですが、意味がよくわかりません。
加工したジッパーがサイズ3用ということでしょうか?
それとも、テント自体がサイズ3と問われているのでしょうか?
記事で使っているポーランド軍テントはサイズ3です。また、ポーランド軍テントはサイズ問わずボタンは9つで同じ間隔なので、加工したジッパーはどのサイズでも同じになります。サイズ別に加工する必要はありません。
「譲って頂く事は可能でしょうか。」ですが、文面からだとテント自体なのか加工したジッパーなのかよくわからないのですが、テント自体はもちろん無理で、加工したジッパーは既にお譲りしているので、これまた無理になります。
このような回答になります。コメントありがとうございました。