8月も後半で、子どもたちの夏休みも残りわずかになったきた頃ですが、まだまだ暑く、虫は元気いっぱいな今日この頃だったりします。
過去記事内で米軍パップテント(シェルターハーフ)と蚊帳について軽く書いていて、
「面倒くさいのでパップテントに蚊帳は張らなかった」とも書いていますが、面倒くさがらずに米軍パップテント(シェルターハーフ)と純正蚊帳(米軍モスキートネット)を張ったので記事を投稿します。
最初は、2種類の米軍純正モスキートネット(蚊帳)と1種類のバックパッカー用モスキートネット(蚊帳)の3種類の比較でもしようと思っていたのですが、えらく暑い日で、数種類のパターン張り直すの面倒くさいなぁとなったので、米軍純正モスキートネット(蚊帳)の2種類だけな記事になります。比較ですらない。
というのは、内緒。
用意した蚊帳(モスキートネット)とか
以下のものを用意しました。
- 米軍パップテント(シェルターハーフ)1985年製
- 蚊帳1:US Military INSECT NET PROTECTOR
- 蚊帳2:US Military SKEETA-TENT
上の2種類の蚊帳は米軍純正で米軍コット(キャンプベッド)にも使用するやつです。
米軍パップテントは、言わずと知れたコットン製軍幕で一番有名なやつですね。2枚のシェルター用コットン幕を繋げて作るテント。
説明不要です(笑)
INSECT NET PROTECTOR というのは、米軍コット兼用の蚊帳です。昔のフィールドタイプってやつかな。
SKEETA-TENT というのは、これも米軍コット兼用の蚊帳ですが、INSECT NET PROTECTOR よりも薄くて軽いです。サイズも若干違います。
と、米軍コットと蚊帳記事と同じ書き方だったりしますが、同じモスキートネット(蚊帳)を使っているのでご理解下さい。
ぶっちゃけ、この部分はコピペして書き直していたりするんですが(笑)
先に書いている通り、最初は3種類のモスキートネット(蚊帳)の比較をする予定だったので、上の画像には、バックパッカー用のシングルモスキートネット(蚊帳)が写っていたりします。
米軍パップテントのポールの上(笑)
モスキートネット(蚊帳)だけを張ってみる
最初に、米軍パップテント(シェルターハーフ)の純正モスキートネット(蚊帳)がどういうものか説明するために、モスキートネット(蚊帳)だけで張ってみました。
張るのは、INSECT NET PROTECTORです。
割とゴツいので、張り易かったりするから。
広げる
大きさを見るために広げます。
とても大きいです。
形は米軍パップテント(シェルターハーフ)と同じで左右が三角なデザインです。
相当でかいですよ(笑)
でも、まぁ、昭和によくみた和室の蚊帳も相当でかいので、蚊帳ってこれくらいでかくて普通だったりします。
地面に置いて広げているからでかいわけで、使う時は吊ったりするわけなので、これくらいないと、使える代物じゃないわけです。
ペグに固定する紐とか
米軍パップテント(シェルターハーフ)は、普通に張ると、両端に1箇所ずつの計2箇所、左右に3箇所ずつの計6箇所の合計8箇所のペグダウンする位置があります。
これにガイラインを張るためのペグが2本あるので全部で10本ペグがあるわけですが、幕自体には8箇所ペグダウンする箇所があります。
モスキートネット(蚊帳)は、その幕自体の8箇所のペグに紐で結び付けるため、該当する位置に結びつけるための紐が付いています。
米軍コットなどで吊り下げて使用する場合用にも紐があるので、紐自体はたくさん付いています。
デ、
この固定用の紐、モスキートネット(蚊帳)の下の方についているのですが、紐の下に余白というか、モスキートネット(蚊帳)の余りが結構あります。
これは、紐で固定した箇所から折り曲げてグランドシートに差し込んだりするためです。隙間がないように、グラウンドシートが無くてもダラーンと地面に垂らすため。
和室で使う蚊帳も同じですね。
基本的には、この紐をペグに結び付けるだけで作業は終わります。
ポール用の穴
米軍パップテント(シェルターハーフ)は、2本のポールで支え設置します。
1枚のシェルター用幕、ペグ5本、分割されたポール1本が1人用の1セットで、これが2セットでパップテントになります。
ポールを使うので、モスキートネット(蚊帳)にも、このポールを差し込む穴が開いています。
よく見ないと分からないから困る(笑)
こいつがですね、INSECT NET PROTECTORの場合は、結構ずさん(笑)
INSECT NET PROTECTORのポール用穴の注意点
個体差あると思うのですが、INSECT NET PROTECTORのポール用穴は、結構大きくて、ポールを差し込むと、どこまでも差さってしまう場合があります。
後述しますが、パップテントで使用する場合、モスキートネット(蚊帳)は想像以上に「たるんで」張ります。
「たるんで」いる場合はいいのですが、ちょっとでもピンッと張ったり引っ張ったりすると、このポール用穴が広がっちゃって、ポールの遥か下までモスキートネット(蚊帳)が移動しちゃったりします。
なので、ここは狭くする補修が必要な場合があったりします。
画像のポール用穴は、別に裂けたわけじゃなくて、ずるずるずるっと。
おいおいおい!
と突っ込みますよ。マジで(笑)
なお、
もうひとつの純正蚊帳であるスキータテントのポール用穴はタイトなのでこういうことはなく、新型になり改良されたのかな?とか思っていますが、これも個体差があるかもしれないので、使用する場合は、いずれにしろチェックが必要と思います。
ガバガバだったら、ちょっと縫う。
張り方はパップテント同じ
米軍パップテント(シェルターハーフ)用の純正モスキートネット(蚊帳)ってのは、こんな形ですよ、ってのを説明するために、モスキートネット(蚊帳)だけ張るわけですが、
普通は、こんなことしません(笑)
海外の人だと、タープ張って、その下に米軍パップテントと同じ形にこの純正モスキートネット(蚊帳)を張って野営する人とかいたりしますが、
マ、
普通はしませんですよねぇ。
バックパッカー用のシングルやダブルのモスキートネット(蚊帳)張ったり、以前紹介したイギリス軍の蚊帳テントみたいな、蚊帳とグラウンドシートが一体化されたやつ使いますもん(笑)
デ、
話を戻して、この米軍モスキートネット(蚊帳)だけを張る場合の張り方ですが、基本的に、米軍パップテント(シェルターハーフ)を張る時と同じです。
片方のサイドから張りだすわけですが、端っこの左右を適当にペグダウンし、ポールを差し込みガイラインを引く。
そうすると、ポールが立つので、今度は反対側を同じようにする。
そして、各ペグの位置とかを微調整して形を整える(ピンッと張ったりとか)。
こんだけ。
慣れれば微調整も楽で、そんなに時間はかかりません。一番最初だけ、何度もやり直したりするはずで、そこで心が折れなければ、
「あ、これ使おう」
という気になるはず(笑)
随分と慣れて、手際良く設置できるんですが、
「あ、これ使おう」
という気にならないのは、何故だろう・・・
モスキートネット(蚊帳)だけ張り完成
各ペグ位置とかの微調整が終わると完成です。
見た目は、完全に米軍パップテント(シェルターハーフ)です。
そういう形のやつをそういう形で張ったので当たり前なんですが。
日よけのタープの横幅が4mあるのですが、軽くオーバーしている長さ(笑)
米軍パップテントを張ってから蚊帳を入れる
このようにピンッと張ると、米軍パップテント(シェルターハーフ)の1.3倍くらいの大きさになります。
この上からパップテントを被せて張ろう!
なんて出来ませんよ(笑)
まず、
ペグの位置からして違う!
なので、
実際に使う場合は、まず米軍パップテント(シェルターハーフ)を張ってから、それからモスキートネット(蚊帳)を張る順序になります。
ペグを打ち直すことなく、そのまま使えますから。
逆にすると、二度手間どころか、確実に、
心が折れます(笑)
米軍パップテントに蚊帳をインストールする
今度は、実際使う状態、すなわち、米軍パップテント(シェルターハーフ)にモスキートネット(蚊帳)を導入です。
英語だとインストールなんですよね。
ピンとこないわ。
ソフトでしか使わない言葉だったので。
まず米軍パップテント(シェルターハーフ)を張る
適当に米軍パップテント(シェルターハーフ)を張ります。
モスキートネット(蚊帳)を入れた状態が分かり易いように、半分オープンにしています。
モスキートネット(蚊帳)を入れる
モスキートネット(蚊帳)を入れている作業中の画像とか無いんですよねぇ。
なんか、あっさり出来るので。
手順としては、
モスキートネット(蚊帳)を広げて、ポール用の穴を確認した後にポールを外します。
外し方は、頭でポール付近の天井を押し上げて隙間を作り、即ポールを斜めにして抜き、モスキートネット(蚊帳)の中に抜いたポールを入れて穴からポールの先端を出します。
出したら、モスキートネット(蚊帳)が刺さったままのポールの先端をパップテントの穴に押入れ、頭を降ろして固定させます。
反対側も同じことやります。
あとは、ペグに紐を結ぶだけ。
ポールを抜くとこ、モスキートネット(蚊帳)のポール用穴にポールを入れるとこ、その後にポールをパップテントに再び差し込むところがクライマックスの山場です。
マ、すぐ出来ることなんですが。
そうすると、こんな感じになります。
むちゃくちゃ「ゆるゆる」になるんです。はい。
蚊帳って、こんな感じですよ。
ペグに結んでいる紐ってのは、こんな感じです。
適当に結んでも大丈夫ですから。
INSECT NET PROTECTORの場合、割と紐の下のスカート部分が長いので、ゆったりして、蚊なら確実に防御してくれます。
スキータテントもインストールする
もうひとつの米軍純正モスキートネット(蚊帳)であるSKEETA-TENT(スキータテント)も導入します。
手順はINSECT NET PROTECTORと同じです。
つうか、ほぼ同じような製品なんで、やることも同じなのです。
あれかな?
スキータテントってのは、米陸軍だけのやつなのかな。US ARMYってあるから。
INSECT NET PROTECTORは、米陸海空海兵隊全部に支給されるやつかな?
そんなことはどうでもよくて、
こんな感じになります。
米軍コットの過去記事にも書いていますが、SKEETA-TENT(スキータテント)は、INSECT NET PROTECTORに比べると、ちょっと小さいというか短めです。
そしてINSECT NET PROTECTORより軽くて薄い。
にも関わらず、こんだけ「ゆるゆる」になります。蚊帳だけに。
蚊帳だからこんなもんですね。
SKEETA-TENT(スキータテント)は、INSECT NET PROTECTORに比べて若干短いので、風が吹くと、下がひらひらひら~となって空間ができたりします。軽いってのもあります。
蚊帳の意味ねぇじゃん!
とか思ったりしますが、寝るときは、バックパックなり靴なりなんなりを重しにして支えればいいだけなので、特に問題はありません。
グラウンドシートに差し込むギリギリの余白があるくらい、かなって感じですかね。個人的感想だと。
ちなみに、
テント内に寝っ転がって、空を見上げるとこんな感じです。
INSECT NET PROTECTOR、SKEETA-TENT(スキータテント)同じくらい網の目が小さいので視認性は良好過ぎるくらい良好です。
2種類蚊帳の個人的感想
INSECT NET PROTECTORとSKEETA-TENT(スキータテント)の優劣はですね、
個人的感想だと、
断然、INSECT NET PROTECTORです!
米軍コット記事でも少し書いていますが、SKEETA-TENT(スキータテント)って、軽くて小さい割に、収納した時の大きさってINSECT NET PROTECTORとあまり変わらないんですよ(笑)
両方、それなりにでかいです。
手に持って見るとわかりますが、ヘビーデューティーなのはINSECT NET PROTECTORで、スキータテントは、薄すぎてすぐ破れそうなんですよね。
収納袋が縫い付けてあるのですが、これはベロクロで開け閉めするんですが、ベロクロにネット部分がよく引っかかり、いつかは裂けるだろうと思ってます(笑)
あと、INSECT NET PROTECTORの方が長いので蚊帳として使う場合は、本来の機能が充分発揮されます。
かつ、スキータテントに比べ重量もあるので、風にも強く、安心できます。
SKEETA-TENT(スキータテント)なんで買っちゃったんだろう、とか思っているというのは内緒。
買って使ってみないと、実際のとこわかんないですし(笑)
防虫機能
これはですね、両方とも「蚊」に対しては抜群です。飛ぶ虫系は蚊取り線香や防虫スプレーなんかより断然いいです。
なんせ、バリア張りますから(笑)
ただ、
米軍パップテント(シェルターハーフ)自体がそうなのですが、モスキートネット(蚊帳)も吊り下げ式のフロアレス(床面がない)なので、
蚊は防いでも、
アリとかトカゲは普通に入ってきますよ(笑)
下の部分に何もしてない場合ですが。
脱いだ靴、バックパックのバッグ類、水筒や薪などを重しにして、隙間を埋めると改善されますが、蟻はそれでも来ちゃいますね。全部の隙間は埋められませんから。
日本の夏は、厳しいですねぇ(笑)
そこでコット、ローコットの出番なわけですが、寝袋でもいけるかも。
夏場の寝袋ってのは、ちょっとアレですけど。夜中でも30度超えの熱帯夜ですからね、日本の夏は。
やっぱ、夏は蚊帳付きハンモック最強ですね。あとは普通のコット。
キャンプ場なら米軍コット、ブッシュの中なら蚊帳付きハンモックですよ。
米軍パップテントの記事の中でアレなんですが、夏にパップテントとかポーランド軍テントとか使わないって話なわけで。
まぁ、結論はこれですね(笑)
でも、蚊は10月や11月でも出てくるので、そういう意味でなら、工夫して快適に過ごせるはず。
ぶっちゃけ、記事を書くために米軍パップテント(シェルターハーフ)に純正モスキートネット入れてみましたが、わたし、使わないですよ(笑)
こんなことを書いている今現在、庭には米軍パップテントと(シェルターハーフ)とポーランド軍テントを張ったままにしてあるんですが、それは内緒。
動画で見てみる
そんな、米軍パップテント(シェルターハーフ)と純正モスキートネット(蚊帳)の動画は以下になります。
動画内テキストで説明していますが、ナレーション入れても言葉足らずになるので記事を投稿している次第であります。
編集面倒くさ~い。
米軍パップテントは改造の必要は無いッス
米軍パップテント(シェルターハーフ)なんですが、ぶっちゃけ改造の必要なんて、どこにもないです。
ジッパー加工とか有名ですが、そんなのいらないですよ。
面倒くさいし(笑)
ポーランド軍テント記事にも書いていますが、海外でも改造して使っている人なんて、あんまりいないです。
アメリカにしろヨーロッパにしろ、軍隊があるので、実際に任務で使っていた人がいて(昔現役だった人)軍幕愛好者たくさんですが、それでもアウトドア愛好者の中では少数派で、その中で改造して使っている人なんて、さらに少数なわけで。
あっちの人はガチの人が多いので、なんでも工夫してやって、野営というか本来のキャンプ自体を楽しんでいますね。
マ、
環境が全然違うし(笑)
うらやましいなぁ~。
まぁ、クマ対策にライフルや拳銃持参ってのもアレではありますが(笑)
デ、
こういう張り方が割と便利だったりします。
片方の半分オープン型。
半分の半分をオープンにして、その下で煮炊きできますから。
雨でもそれなりに大丈夫ですよ。
気になるなら、端っこ垂らせば雨は流れ落ちます。
これしないと、フラットな屋根部分に雨が溜まりますよ(笑)
豪雨の時は閉めるだけ。
わたしの場合、パップテントにしろポーランド軍テントにしろ、軍幕使う場合は、旧ソ連軍のプラシュパラツカと一緒に使うので、端っこの開いている部分にプラシュパラツカ被せるだけです。
豪雨でも濡れません。
地面の状況で、雨の跳ね返りあったりしますが、野営しているので、そんなの気にしません。
半分の半分をオープンにするため、ポールが2本必要(木の枝で充分なんですが)ですが、フラットな区画のキャンプ場じゃなければ、パップテント用のポールで代用できます。
じゃあパップテントはどうすんだって話ですが、ガイラインを木に結び付けてポールレスにします。
二股ポールなんてのもいらんのですわ(笑)
この、ガイラインを木に結んでパップテントを吊り下げる方法は、昔から米兵がやっていたパップテントの設営方法のひとつで有名ですよね。
木に結んだガイラインに洗ったシャツとかタオルとか干している古い写真たくさんネットでも見られます。
ある意味、
ガイラインを木に結んでのポールレス化は伝統的な設置方法だったりする(笑)
上の画像でも、向かって右側でやってます。
よく見ると、ガイラインの右側だけ上に上がっていて、左側は地面の方に下がっているのがわかるはず。右側の外したポールが中に見えます。
ええ、左側には、木がありませんでした(笑)
両方やると相当広く使えます。半分クローズ(閉じている)ので、何かと便利です。
ほんで、
モスキートネット(蚊帳)入れた状態はこんな感じです。
あああ、誰かジッパー加工してくんねぇかなぁ~。
あああ、誰か二股ポールくれねぇかなぁ~。
ってなことで。