泊まりを伴わない日帰りのデイキャンプやデイハイクには、バックパックやザックよりも手軽なハバーサック(Haversack)と呼ばれる肩掛け式の雑嚢、つまり、ショルダーバッグを使っています。
ポーランド軍のやつでブレッドバッグという名前。ポーランド軍ブレッドバッグ(Polish Army Bread Bag)。
正式名称かどうかはわかりません(笑)
古いデッドストック物でコットン製なのですが、ちょっとの雨や湿気の多い日本での劣化を極力防ぐため、こいつに防水処理を施しました。つうか撥水レベルに抑えた防水処理ですが。
完全防水にすると、生地がゴアゴアのバリバリになっちゃうので、生地の柔らかさを残したかったので撥水レベルにしています。
コットンと相性のいいグリーンランドワックスでやっています。
ハバーサック(ブレッドバッグ)とは?
デ、
兵士が使うショルダーバッグなので、弾薬から食料から何でもかんでもいろいろと詰め込んでいたんでしょう。だから雑嚢。その中にはパン(ブレッド)もあったでしょう。だからブレッドバッグ。
と、思うようにしています(笑)
実際は、レーション(軍事行動中に各兵士に配給される糧食)を持ち運ぶために支給されたバッグのことらしい。なので、別名レーションバッグとも。
ちょっと前に流行った、アメリカのドラマ『24 -TWENTY FOUR-』で主人公のジャック・バウアーが劇中で使っていたのがメッセンジャーバッグで、似たようなものです。ROTHCO(ロスコ)製の市販品で安価でもありました。
このハバーサック(ポーランド軍ブレッドバッグ)は、ロスコのメッセンジャーバッグより一回りか二回り小さいです。なので、若い社会人の通勤や学生が使うには、ちと物足りません。
逆に、わたしみたいな使い方をするものから見れば、メッセンジャーバッグは、ちょっと大きすぎます。
基本的に、野外コーヒーを入れるためだけのやつなので(笑)
どんな物を入れているかというと
デイキャンプ、デイハイクでもいいですが、日帰りなアウトドア、お散歩がてらの野外コーヒーを飲むためハバーサックには色々なもの必要なものが入っているのですが、いい感じに収納できます。
ポーランド軍ブレッドバッグは、兵隊さんが使うやつなので機能的でもあります。
古いけど(笑)
海外のキャンパーやブッシュクラフター御用達の2大ハバーサックのひとつですね。
もうひとつは、フィンランド軍ガスマスクバッグ(Finnish Army Gas Mask Bag)。
こいつは製造年代により中に仕切りがない(ポーランド軍ブレッドバッグには仕切りがあって、使い方によっては有能ですが必要ないなぁと思う場合もあります)やつもあるので、ポーランド軍ブレッドバッグよりたくさん入るイメージがありますが、使ったことがないので詳細はわかりません。
両方とも、だいたい大きさは同じで、生地が違うみたいですね。ポーランド軍ブレッドバッグの方が薄いというかチープな生地で、フィンランド軍ガスマスクの方がヘビーデューティーな生地な感じがしますが、見た目で感想書いています(笑)
両者レビューの参考動画(英語です)。
そんなことはどうでもよくて、
デイキャンプする時は、こんな感じです。
一人用折りたたみマットと日よけ雨除けのコットンタープ(旧ソ連軍のプラシュパラツカ)は、外付けです。
ポーランド軍ブレッドバッグには、バッグの底に固定用のループがあって、折りたたみマットはそこに固定してますが、コットンタープは固定ベルトの長さの都合で固定できないので、パラコートで固定しています。
コットンタープ(旧ソ連軍のプラシュパラツカ)を使わない場合は、イギリス軍MTPバァシャ(一人用タープ)にしている時もあります。大きさは同じくらいなので。
んで、
この中に必要なものを入れています。
並べるとこんな感じです。結構あります。
野外でコーヒー飲むために、こんだけ入れてます。
外側に固定している物も含めると、
- 日よけ雨除けコットンタープ(旧ソ連軍プラシュパラツカ)
- 折りたたみマット
- パラコード(タープ固定用)
- グラウンドシート
- 水筒(ナルゲンステンレスボトル)
- スチールマグカップとリッド(蓋)
- アルコールストーブ(SVEA製スウェーデン軍アルコールストーブ)
- 燃料のアルコール
- コーヒー
- コーヒーフィルターペーパー
- 手ぬぐいとバンダナ
- 手袋
- 簡易トイレ(大小どっちもOK)
- 折りたたみストーブ(スターノ製)
- ファーストエイドキット
- 消毒綿のティンダー
- ナイフ(ビクトリノックス)
- ライター
- ファイアースチール
を入れています。
コーヒー入れるための熱源は、基本的にアルコールストーブですが小枝で焚き火の時もあります。上の構成はアルコールストーブ時のものですが、焚き火で使用するもの、すなわち、アルコールストーブ時には不要なものも入っています(ティンダーとか)。
小物なのでサイドポケットに入れっぱなしとかなので、そのまま。
あと、折りたたみストーブを変えたりもします。
コットンタープを固定するためのペグは、基本的には現地調達ですが、なにげにバッグの後ろに挿していたりします。画像にはないですけど。
簡易トイレは、震災の時にトイレに困ったので精神的安心のために入れています。つうか、持っているバックパックやザックには必ず入れています。
拭く紙を入れてないんですけどね(笑)
野外コーヒーの時には、基本的に遠出しないので簡易トイレ必要ないっちゃ必要ないんですが、トラウマってのは怖いもので、あれば安心するので入れていたりします。震災経験してないなら、絶対入れてないですワ。
そんなこともどうでもよくて、
防水加工です。
コットンバッグの防水加工
手作りの自家製グリーンランドワックスを使う
過去生地でコットン生地の防水処理ということで、自家製グリーンランドワックスの作り方と使い方を投稿していますが、今回もグリーンランドワックスを使うので、やり方は同じです。
ひたすらに、ただひたすらに、ハバーサックにグリーンランドワックスを塗ります。
今回は、ガチガチの完全防水を目指していないので、液体で塗るのではなく、固形のまま薄く塗りました。
厚めに塗れば防水機能(撥水機能)が向上するのはわかっていましたが、生地の柔らかさを保持したかった、雨を弾くくらいの防水機能(撥水機能)でいい、という目的がありましたから、薄く塗っています。
肩掛けベルトにもしっかりと塗っています。
ポーランド軍ブレッドバッグの色が薄い緑で白っぽいので、グリーンランドワックスが塗れているかどうか、分かり辛いのなんのって!
塗れていれば白っぽくなるんですが、元々白っぽいので(笑)
色って大事だと思いました。
ヒートガンで浸透させる
デ、
グリーンランドワックスを塗り終えたら、生地にグリーンランドワックスを浸透させるためにヒートガンで乾かします。
乾かすというか、塗ったグリーンランドワックスを溶かして生地に浸透させる。
今回は薄く塗ったのでドライアーでもいけたと思いますが、ヒートガンでサクッとやりました。
以前やった旧ソ連軍のプラシュパラツカに比べ、大きさが全然違うので楽勝ったりゃありゃしません。
あっという間にこの作業終わります。
これで防水(撥水)加工は終わりです。
防水テスト
防水(撥水)加工も終わったので、サクッと防水(撥水)テストに入ります。
予想はついていたのですが、念の為に。
面倒なので、流し台で水道水をジャーっと流して状態を見るだけです。
タープやテントと違い、ハバーサックの防水(撥水)機能としては、これで十分でした。
テストOK!
雨の降る日にデイキャンプやデイハイクとか行かないし、考えられるのは、途中で雨に降られる状況で、豪雨になる予報ならやらないので、機能的には、これで十分なのです。
いざとなれば、
コットンタープな旧ソ連軍のプラシュパラツカはポンチョになるし(つうか元々がポンチョ)、あれにはガッチリとした防水処理してあるし、グラウンドシートも防水加工してあるやつ使っているので平気なのであります(笑)
小物(バッグ類)の防水加工は、プラシュパラツカの防水加工を経験していると、超楽勝でした。
コットンバッグの防水加工動画版
というような工程を動画にしてます。
サクッと作業してます(笑)
グリーンランドワックスを塗って乾かすだけなので。
デイキャンプとデイハイク
違いがわかりません(笑)
海外だと、デイキャンプ(Day Camp)よりデイハイク(Day Hike)の方が通じる気がします。
わたしの装備でやると、こんな感じになりますが、もう季節的に暑くなってくるので、やれて6月前半までかな、と。
西陽が暑くて暑くて・・・
風があったから爽快でしたけど。
まとめると
コットン製の防水(撥水)加工は、相性のいいグリーンランドワックスが一番だな、と。
手間暇はかかりますが、自然なものなのでいっかなぁ、と。
まだ、パップテントやポーランド軍ポンチョテントにはやってないんですよねぇ。
結構な作業になるとわかっているから(笑)
マ、
夏場はハンモック全開なので、夏が終わったらやろう!
ってなことで。