キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) のバーベキューコンロにして焚火台な折りたたみ「カマド スマートグリル B6型」というポピュラーな小型焚き火台があって、その商品の後出し商品(バッタモンとかインスパイア商品)にユーラー(YOLER)折りたたみコンロというやつがあります。
価格も安く、後出し商品だけにキャプテンスタッグにはなかった機能というか部品もあって、なかなか面白いやつです。
こいつが安かったので購入したのですが、炭、焚き火、固形燃料、アルコールストーブと熱源を選ばず使えるのですが(キャプテンスタッグのやつも)、焚き火での使用がメインになるので、純正だとイマイチなロストルを改造しました。
材料は100均トレイなので改造も格安。
焚き火台
焚き火台って、今まではピンとこなかったのですが、昨今のキャンプ事情では直火禁止が当たり前らしく、ほんの20年ちょっと前までは、芝生で普通に直火できていたこと(芝生の中にファイヤーピットがありました)を思うと、隔世の感を禁じえません。
デ、
個人用焚き火台で有名なのがブッシュボックスとファイアーボックスで、ともに諭吉が必要です。ブッシュボックスがドイツ製でファイアーボックスがアメリカ製だったかな?
ただ、
両方とも海外製なので日本の文化が反映されてません。煮炊きにはカマド、という日本の文化。
なので、
ブッシュボックスもファイアーボックスも、その名の通り「ボックス」タイプの箱型で「タテ」の箱型です。
火を調整するという概念が、あまりない。熾火の概念はあるけど、火自体をコントロールするという概念が、チト少ないように感じます。実際、使ってみてもそうだったり。
それにはカマドタイプが一番なわけで、焚き火で調理する際、日本には「炊く」という調理方法があるので、焼くだけな海外製のやつは、実際のところ、使いづらいわけで。
カッコいいですけどね(笑)
つうか、欲しいぃぃぃぃ!
スターノがこの間3.99ドルなのを見て、いかにブッシュボックスやファイヤーボックスが高いか再認識したばかりだというのに。
んで、
調理とかせず、焚き火自体を楽しむ焚き火台もあって、日本には、まず無いですが、海外だと商品たくさんあります。火鉢みたいなやつ。
そういうやつは、ここでは無視します(笑)
んでんで、
バーベキューコンロは、日本式バーベキューな野外焼き肉用でも、アメリカンバーベキューを豪快にできるウェーバーグリルのようなやつでも、どちらでも焚き火台になります。つうか、ウェーバーグリルで実際焚き火やってました。
そういうやつも、ここでは無視します(笑)
マ、
ドラム缶とかトタンを地面に置いただけの焚き火も、焚き火台っちゃ焚き火台。
ロストルを作る
そんなことはどうでもよくて、
ユーラー焚き火台の改造(カスタム)は、新しいロストルを作ること。
ロストルとは、木炭とか薪とかを受けるやつで、通風をよくし火がよく燃えるように、炉やストーブの下部に設けた鉄の格子のこと。火格子とも。
英語だとGrateと言います。カタカナだとグレイトになっちゃうんで、「俺ってグレート」のグレートと間違えやすいです。
デ、
このユーラー焚き火台のロストルは、灰受けに格納するタイプなので、本来の機能である「通風を良くする」という性能が全然ありません。
灰受けに空気穴ないので、灰が溜まったら地面と同じ。
なので、
100均の穴あきトレイを使って新しいロストルを作り、灰受けの上部に設置し、灰受けと空間を作り通風を良くする、という改造をするわけです。
ついでに色も塗る(笑)
購入したままのユーラー焚き火台
こんな感じです。
100均トレイを加工する
新しいロストルの材料である、100均トレイを加工します。
電気ドリルの切断砥石やヤスリで切り出しました。
致命的なミスを犯す
デ、
100均トレイを加工した後に気がついたのですが、新しいロストルを灰受けの上に設置するための耳(焚き火台本体に引っ掛ける突起)を、躊躇なく切断していて、本体に直接設置できなくなりました。
このユーラー焚き火台は、灰受けに耳があり、その耳を本体に差し込むだけで設置するのですが、本体には、その耳を入れる穴が左右に2つあります。
本体は天地無用で逆さまにしても使えるので、この耳の穴は実質4つあることになり、差し込み口を変えると高さが4段階に変えられる仕様です。
実際は3段階かな?
なので、
灰受けを一番下の差込口に入れ、ロストルを上の方の差込口に入れると、ちょうど灰受けとロストルの間にいい塩梅に空間ができ、エアフローがよくなると考えての改造だったのですが、
肝心の差し込む耳を切っちゃった!
加工後だったので凹んだのですが、この耳を切ったロストルでなんとかすることにしました。
ちなみに、
そうすると、ユーラー焚き火台は折りたたんで灰受けやらロストルが内蔵できコンパクトになるのですが、それができないわけで、かつ、耳のないロストルを安定させるための部品もいるわけで、なんとかしようと思いつつ、その作業をしつつ、
近々、耳のあるロストルを作り直そうと思うのでした(笑)
色を塗る
そんな嫌なことは忘れて、色塗り作業をしました。
耐熱塗料の黒で真っ黒に(笑)
ちなみに、
冒頭にキャプテンスタッグのB6コンロ焚き火台の後出し商品と書いていますが、このキャプテンスタッグのB6焚き火台には限定品があって、Amazon限定品なんですが、色が黒いです。
なので、
色を塗った後は、どうみても、キャプテンスタッグB6コンロ焚き火台Amazon限定品にしか見えませんでした。
とりあえず、作業終了
ロストルの耳を切断したため、安定させる部品を100均トレイの切れ端から作り、なんとか、形には出来ました。
全然納得してないんですが(笑)
上の差込口に入れているのが、ロストル安定用の部品です。
小さくて4つもあるので、実際問題、無くしやすいし本来不要なものなので、応急処置的なものです。
このあたりで、
すぐにでもロストルを作り直そうと誓うのでありました(笑)
純正五徳は使わない
ユーラー焚き火台の純正五徳はチープです。
最初から曲がっていたり、溶接が剥がれていたりが普通です。
溶接が剥がれていなくても、一度使うと剥がれたりします。
一応はステンレスなんですよ、なにげに。キャプテンスタッグB6コンロ焚き火台の五徳はステンレスじゃないんです。確かロストルも。なので、なぜか五徳とロストルの品質的には、ユーラーの方が上という謎な仕様だったりします。
でも、
ボロすぎて意味がないような(笑)
マ、
曲がっているとかは気にしないんですけどね。鉄は熱すれば曲がりますから。
でも、最初から溶接が剥がれているってのはアレですね。
つうわけで、
純正五徳は使いません。
もともと持っていた、LWO製の焚き火用ミニグリルを使います。
キャンティーンカップとかでコーヒーとか入れる場合には、斜めに。
スキレットやメスキットとかで調理する場合には、真横に。
セットして使います。
何気にサイズがピッタリで驚きました。
焚き火台上部に隙間ができるので、焚き火メインなので薪が入れやすいのです。
暫定燃焼テストも良好
改造が終わったので、実際に野外で燃焼テストを行いました。
この時にコーヒー作っていますが、それが前記事の「カウボーイコーヒー風コーヒー」なわけです。
なので、あの記事の動画は、無駄に焚き火シーンが多いというか長い(笑)
風の強い日でしたが、焚き火は良く燃えました。
薪が杉だったので完全燃焼です。灰だけしか残りませんでした。
なので、
灰受けとの空間を確保した改造ロストルの効果か全然わかりません(笑)
ロストルを作り直す
が、
やっぱり、
ロストルを作り直すことにしました。
速攻で作り直していたり(笑)
材料は同じ100均トレイ
材料は前回と同じです。
税抜き100円の100均穴あきトレイ。
よく考えると、
前回は切断加工する前に適当にやっていたので、今回は、キチッと型取りしました。
成形時に削るので余白をとっての型取り。
金切りバサミとヤスリで切断
前回は電気ドリルに切断砥石をセットして使いましたが、100均トレイは金切りバサミで難なく切断できるとわかったので、今回は、最初から金切りバサミでガンガンと切断していきます。
切断砥石を使った作業って、結構時間かかってなんだかなぁ~と思っていたり。
微調整は鉄工ヤスリで削ります。
鉄工ヤスリで形を整え、本体にサイズを合わせて、その後、バリ取り作業しました。
金切りバサミでの切断時に曲がったところは、カナヅチでトントントンと軽く補正してます。
ロストルは焚き火台で一番負荷がかかるところで熱で曲がるところでもあるので、軽くでいいです。
どっちみち曲がります(笑)
新ロストル完成
前回の作業である程度段取りがわかっていたので、今回はサクッと作業できました。
焚き火台本体にサイズを合わせるための微調整に時間がかかったくらいです。
それでも、「こんくらいでいいや!」で終わらせてますけど(笑)
耳ありロストルなので、焚き火台本体にピッタリとはまり、灰受けとの空間もいい感じになりました。
本体、灰受けと一緒に折り畳める
前回の無理くりロストルと違い、ちゃんと焚き火台本体に格納して折り畳めます。
コンパクト。
そして燃焼テスト
今回の野外燃焼テストは焚き火だけで行いました。
さっさとテストしたかったので。
つうか、蚊が多くて「コーヒーなんて作ってられるかい!」状態だったというのは内緒。
いい感じで燃えてくれました。
たぶん、
きっと、
ぜったい、
新しいロストルと灰受けの空間のエアフローのおかげ。
格安焚き火台改造の動画版
というような、二度手間になった新ロストル作りの動画は以下です。
以前は、最初の改造動画とロストル作り直し動画の2つ投稿していたのですが、分かりにくいので、再編集して2つを1つの動画にしました。
ついでに、
両方の動画を見直して、冗長な箇所をカットしているので、2つ合わせても10分で収まりました。
この記事を読まないと、よくわからないかも!?というのは内緒。
灰受けを、最初「炭受け」と表記しているけれど、最後は「灰受け」と表記しているというのも内緒。
修正し忘れました。
まとめると
焚き火は地面で直接やった方が楽しい。です。
マ、
昨今の事情からアレやコレやあるので、特にキャンプ場とかだと必須な焚き火台かもですが、自分の使い方に沿ってカスタムするのは楽しいと思います。
焚き火って、うちの山とかでやるので、
焚き火台って、
必要ないっちゃ必要ないんですが、
なんで買っちゃったんだろう・・・
もうちょっとデカいやつもあるし(笑)
こういうのは男子心をくすぐるものなのであります。
ってなことで。